トロピカル~ジュ!プリキュア43話感想です。
明らかになる、人間、人魚、魔女の歴史。
おしながき
いざ魔女のふところへ
クジラヤラネーダに飲み込まれたまなつを助けるため、町の人のやる気を取り戻すため。ローラの記憶を頼りに魔女の居城へ。
一方、囚われのまなつは…囚われていなかった。
自力で脱出し、魔女との対話をしようと決意します。
チョンギーレやエルダに道を聞きながら進んでいく、無邪気なまなつ。普通は隠れながら進んでいくものだけど… 自分はあとまわしの魔女と対話をしようとしているので、魔女の一味も敵ではないって認識なんでしょうね。大物だ。
その後、ヌメリーとドンチャンしていたさんごたちを見つけ、無事に合流。
みんなにも、魔女との話し合いを提案します。
その意見に乗ったのがローラ。ローラは立ち寄ったグランオーシャンで女王から伝説のプリキュアについての話を聞いており、その内容から魔女にも対話の余地があると感じたようですね。
バトラー大暴れ
プリキュアたちはついに魔女の部屋へ。
出会った瞬間に魔女の記憶が戻るといったことはないようですが、バトラーは何も思い出さないよう念押し。愚者の棺の準備を進めます。
悲願である”永遠のあとまわし”が目前となった女王。まなつに問われ、その理由を話そうとしますが…
思い出せず。
愚者の棺の効果が明らかになった時は自身が不老不死になることで何もかもあとまわしにするという論理かと思っていましたが、そもそも元来は”破壊の魔女”だったわけで、あとまわしは彼女の本質ではないんですよね。
ローラの憂いを帯びた表情から、魔女が永遠のあとまわしを求めた理由には私欲だけでないエピソードがありそうです。
そして…ついにその姿を現した”愚者の棺”。なかなかおぞましいフォルムです。おぞましさの演出に使われるフジツボ。
愚者の棺の本質は、全ての生命エネルギーを吸い取り、世界を滅ぼすことによって実現される不老不死。とんでもないアイテムだ。
これにはチョンギーレたちも話が違うと食いつきますが…
あえなくヤラネーダ化させられます。啖呵を切ったところまではかっこよかったのに…
まあ、生物をヤラネーダに出来ると言われたときから、いつかヤラネーダにさせられるんじゃないかと言われていましたからね。
あまりに一瞬の出来事で、ヌメリーとエルダも怒りより恐れ・困惑が強い。
さあ、怪しさ満点だったバトラーがついに暴れだしました。
プリキュアと魔女
最後に、今回明らかになった情報についてまとめていきましょう。
以前からまなつに流れ込んでいる、伝説のプリキュアの記憶。
今回見えたのは、伝説のプリキュアである女の子が魔女の手当てをしているところでした。単純に考えるなら、伝説のプリキュアと魔女が戦った後、敵ながら面倒を見ていたってことですかね。その場合、バトラーは人間に絆されてしまった魔女の記憶を奪い、利用している線が濃いか。
逆の可能性として、魔女がこの出来事よりも後に”破壊の魔女”として暴れたという可能性もありますかね。理由は分からないけど。人間と人魚の交流を禁ずる原因となる事件というのならこっちの順がしっくりくるかも。
ローラとの会話で、女王様の過去も明らかになりました。
まず、伝説のプリキュアの時代→女王様の若い頃で数百年の開きがあるということですね。
そして、愚者の棺を開こうとした”ならず者”と女王様は対面していたと。ならず者は誰なんでしょう、やっぱりバトラー?バトラーなのであればそう説明してもよさそうですけど(36-37話のときに顔を見ていなかったっけ?)。
女王様は果敢に立ち向かうも、プリキュアに変身することはできず。資質としてはローラに類するものを備えていそうですけど、なんで変身できなかったんでしょうね。なんにせよ、人魚はプリキュアになれないというのはこの時の経験から来ていたということですか。杯とブレスレットを隠した”森の人魚”の正体も女王様。
伝説のプリキュアの夢と女王様の話で、これまでの謎と時系列がかなり明らかになりました。
ここまで話した女王様ですが、人間と関わった人魚の記憶を消す”人魚の掟”については一貫して肯定する姿勢。記憶を消したくなる気持ちがあなたにもわかるはず、と意味ありげでした。女王様はそのことについてもローラに話していたようなので、次週以降で明らかになるでしょう。
残り3話。最終話が恒例となった引継ぎなのであれば実質2話ですね。
前回と今回で多くの謎が明らかになりまして、残すところは魔女、バトラー、そして人魚の掟くらいでしょうか。
まなつたちは魔女と話し合うことが出来るのか。人魚の掟とローラの行く末は。いよいよクライマックスです。
戦いのラストでまなつが魔女に名前を聞くシーンとかあったら泣いちゃう