えのメモ

プリキュアとミリオンライブについて日々考えている者です。

トリプル初心者の構築メモ その6 メガハガネール改【ORASトリプルバトル】

(出典:ポケットモンスター サン&ムーン

 

トリプル初心者です。

普段はシングル中心ですが別に上位勢とかではないです。

本構築も何かで結果を残したとかではなく、ただの備忘録ですのでご了承ください。

 

 

トリプル初心者の構築メモ その3 メガハガネール With バンギムウマ【ORASトリプルバトル】 - えのメモ

の改良版。

 

メガハガネールを使う上で考えたいのがメガクチートとの差別化。

≪強み≫

・一致地震が使える

・砂下ヘビボン(威力120)がアイヘの火力を超える

・物理耐久

・素早さが遅い

・メガクチに強い(大事)

≪弱み≫

・挙げたらキリがない

 

上記のことからメガハガネール構築に求められる要素はこんな感じっぽい。

トリックルーム(ほぼ必須)

・砂起こし(できるだけ自然に)

地震を通すための補助(フェイントor横取り、重力等)

・浮いている味方

ハガネールを守る手段

 

こうして完成したのが以前の並び(ハガネール/バンギラス/ムウマ/トゲキッス/モロバレル/カポエラー)だったのですが、ムウマの耐久に不安を感じたためサマヨールに変更。

ハガネール/バンギラス/サマヨール/トゲキッス/モロバレル/カポエラー

その他、細かい変更点があります。

 

 

〈メンバー〉

ハガネール 

メガ石 ゆうかん最遅HAぶっぱ

ヘビーボンバー/じしん/いわなだれ/まもる

メガ枠でありエース。ヘビボンが遺伝とは知らず2回育てる羽目になった。ヘビボンはこの子の生命線、流石にジャイロで妥協はできない。

ランドの後投げを強力に誘うので、序盤は地震よりも交代読みヘビボンを撃つのが大事だと感じた。

 

バンギラス 

いのちのたま ゆうかん最遅HAぶっぱ

いわなだれ/かみくだく/れいとうパンチ/まもる

砂要員でありサブエース。砂を絶やさないことに関しては手動砂が優れるが、補助ポケモンを増やし過ぎるとグッドスタッフ系のメガクチの方が総合火力が出るという事態になりそう…ということで補助と火力を両立できるバンギを採用した。

ハガネールと組む以上守るは欲しいので持ち物は珠。

 

サマヨール 

しんかのきせき なまいきHDベース

ナイトヘッド/よこどり/ちょうはつ/トリックルーム

唯一のトリル要員。横取り、猫無効はムウマと同じ。物理耐久が高いので地震に巻き込まれても大丈夫。トリル狙いはバレバレすぎるので、相手の並びを見てカポ・キッス・バレルでサポートする。

 

トゲキッス 

ラムのみ ひかえめHCベース

エアスラッシュ/マジカルシャイン/しんぴのまもり/このゆびとまれ

浮いててこの指が出来て耐久があってそこそこ火力が出せる凄い子。細かい削り、トリル展開補助、メガハガネールの介護、気持ち程度の催眠対策を担当。

 

モロバレル 

バコウのみ のんき最遅HBDベース

ギガドレイン/キノコのほうし/いかりのこな/まもる

トリルと言えば。メガハガネールの天敵メガカメックスの攻撃を吸ってくれる。

 

カポエラー 

だっしゅつボタン ようきHSぶっぱ

かわらわり/ねこだまし/フェイント/ワイドガード

残った足りない要素の全て。

以前の慎重HDベースを陽気最速型に変更。これが大正解で、カポに合わせて初手に出てくるキリキザンを数多く上から葬った。

 

 

〈使用感〉

・初手

バンギ、カポorキッスorバレル、サマヨでトリル展開。

相手によってはバンギの代わりにサポートから2体。

 

・重要度

ハガネール>サマヨ>バンギ>キッス>バレル>カポ

サイクル構築なのでどの子も簡単には捨てない。

 

ハガネール地震

個人的にハガネール地震は周りで全力サポートしてまで打つ価値は無く(そういう構築はたぶんガラガラとかの方が良い)、地震をチラつかせながら細かくアドを取るのが合っていそうだと思った。ので重力は不採用、メンバーもサマヨとカポ以外は単体性能が高い子を選んだつもり。

 

・2枚目のトリル

パーティーに必要な要素がカツカツなので難しい。入れ替えるならキッスだが、地震無効のトリル持ちはアタッカー性能が落ちる。

 

・バレルの枠

机上論だけどパラセクトもアリかも。この子も胞子怒りの粉が使えてメガカメに強い。さらに地震1/4。ワイガも出来る。

ただしアローがキツい。砂があるのでタスキも持てない。バコウは無意味。

試してみた。結論は脆すぎるしタスキを持てないのがかなり辛い。数戦やってバレルに戻しました。能動的に乾燥肌を使える雨以外では使いにくそう。

トリプル初心者の構築メモ その5 霧雨グロス with ポリ2【ORASトリプルバトル】

※トリプル初心者です。

※普段はシングル中心でやってますが別に上位勢とかではないです。

※本構築も何かで結果を残したとかではなく、ただの備忘録ですのでご了承ください。

 

 

メガメタグロスである理由を探したかった。

 

メガメタグロス自体はそれなりに強いポケモンですが、適性の低いトリプルでは他のメガシンカを押しのけて採用する意義や、メガ枠を消費しない鋼ポケモンとの差別化など採用理由を見出すのが難しいです。メガグロスでも良い、ではなくメガグロスが最適と言えるような構築を目指しました。

 

グッドスタッフでは他のメガシンカ以上の採用理由を見出せないので、ベタですが相性補完にもなる雨パに投入。ここでニョロトノ・ルンパッパの採用が決定。

メタグロスの強みは、メガ前の特性クリアボディによって初ターンの威嚇を食らわないことです。これを活かすため、暇になりやすいニョロトノしろいきりを持たせました。これでグロスに威嚇が入るターンが存在しなくなります。

威嚇の入らないメタグロスは強力な高速アタッカーであり、すいすいポケモンと合わせた上からの制圧力を主張することでクチートや一般鋼枠の劣化になりにくいです。

出来た並びが以下。

 

ニョロトノ/ルンパッパ/メタグロス/ナットレイ/ファイアロー/ポリゴン2

 

 

〈メンバー〉

ニョロトノ

たべのこし おだやかHBベース

まもる/ねっとう/ほろびのうた/しろいきり

唯一の雨起動要員であり、構築のコンセプトにもかかわっています。

雨パにおいてこの子にどんな役割を持たせるかは重要ですが、この構築では白い霧を撒きます。

白い霧のあとは本格的に置物になるので、熱湯の撃ち場所があるとき以外は一度下げて最後に滅びでの詰めを狙います。

 

ルンパッパ

きあいのタスキ ひかえめCSぶっぱ

ねこだまし/ねっとう/エナジーボール/あまごい

雨下最速の猫騙しで白い霧の展開とグロスの初速の低さを補う。

範囲技が無い高速タイマン構築なので、火力を優先したタスキです。

 

メタグロスメタグロスメガメタグロス

メタグロスナイト いじっぱりHAベース

まもる/バレットパンチ/しねんのずつき/れいとうパンチ

構築のスタートになったメガ枠。それなりのタイマン性能を誇る。

思念の頭突きはグロスの価値のひとつ。雨が苦手とするモロバレルや格闘枠を仕事させずに倒せる。ゴリ押し構築なので冷パンではなくアイへorコメパンの方が良かったかも。

 

ナットレイ

こだわりハチマキ ゆうかんHAぶっぱ

パワーウィップ/ジャイロボール/はたきおとす/やどりぎのタネ

2枚目の物理AT。グロスの鋼技がバレパンなので貴重な鋼打点。

威嚇が入らないならトップクラスの火力を誇ります。基本ジャイボ連打してるだけ。

強いんだけど諸説。

 

 

ファイアローファイアロー

するどいくちばし いじっぱりHAぶっぱ

まもる/ブレイブバード/はねやすめ/おいかぜ

威嚇込み鉢巻ブレバ耐え調整を崩す威嚇無効鋭い嘴。後発が多い。滅びの詰め筋に参加するための守る羽。追い風はあまり使わなかった。

 

ポリゴン2ポリゴン2

なまいきHBCDベース

トライアタック/めざめるパワー(地面)/じこさいせい/トリックルーム

グロスからの引き先。霊無効で相手のトリルを切り返せるポケモンを探してたどり着いた。グロスが苦手とするドランやキザンに入るめざ地を採用。

 

 

〈使用感〉

基本選出は

相手PTに威嚇がいればトノで白い霧。いなければ熱湯か交代。

 

範囲技が無いのでとにかく殴ります。

序盤はルンパとグロスで上からの制圧を狙いつつサイクル戦。ルンパとグロスが消耗したり、トリルを貼られたりした場合はポリ2ナットで攻めていきます。残数有利をとったらトノで滅び。アローはどの段階でも使える便利ゴマ。

 

 

初手白い霧クリアボディ→かたいツメと特性が変化するグロスと最もマッチした戦略です。他の物理メガは初手の威嚇を回避できません

雨が鋼との補完に優れるというだけでなく、トノにプラスαの役割を持たせることができたという点でも、なかなか美しい構築が出来た気がします。

白い霧を出来るだけ活用したくて物理ATを3枚採用、これは物理方面を威嚇に頼るパーティーも多いので悪くない手応えでした。ただ、せっかくグロスで雨の天敵を倒しても既にトノルンパが消耗していたり、グロスとアローナットの役割対象が被っていたりといった欠点もありました。トリル方面が弱くなるのを承知で、ナットの枠をグドラやオムスターにしても良かったかもしれません。あるいは低速水物理(マリルリとか)。

 

 

 

>他の物理メガは初手の威嚇を回避できません

カイロスメガカイロス「……。」

 

キミはキミで霧雨との相性は良さそうだけどね。形にする時間が残っているかどうか…

【ミリアニ第12話感想】ありがとうミリアニ、ありがとうミリオンライブ。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

 

ミリアニ第12話感想です。最終回。あっという間だったなぁ...

 

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、

ってこの説明もういらないね。

 

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

 

バトンタッチ

Team2nd”海風とカスタネット”から今度はソロ攻勢。

最終話である12話は大部分がライブパートで進行する大胆な構成。想いは歌で伝えるというミリオンライブのスタンスですね。

まつりの”フェスタ・イルミネーション”に、亜利沙の”チョー↑元気Show☆アイドルCh@ng!”。フェスタの開演を告げる曲に、コールが盛り上がる電波系ソング。1stライブっぽいセトリですね。というかリアルのミリオン1stを踏襲してるのか。

フェスタ・イルミネーション:徳川まつりソロ1曲目(LTP10収録)。特徴的なフレーズと韻を踏み倒した歌詞が耳に残る。息継ぎができない曲としても有名。イルミルミルミルミルミ…

チョー↑元気Show☆アイドルCh@ng!:松田亜利沙ソロ1曲目(LTP09収録)。アイドルは超常現象。ソロにして”@”がタイトルにつくという、アイドルへのリスペクトがある亜利沙ならではの曲。

 

続いてTeam5thの出番。紗代子が眼鏡を託す相手は未来。

紗代子が未来に勇気をもらって、今度は紗代子が先に出て未来に後を託す、バトンが繋がってるよね。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

Team5thの曲”バトンタッチ”がここで初披露。

個別回での掘り下げは少なかった5thですが、個人的にはクオリティの高いライブシーンが貰えてめちゃくちゃ嬉しかったですね(美也Pの端くれです)。フォーメーションダンスで、5人が代わる代わるセンターに来るようになっているところが好き。顔、足元、全体といったカメラの切り替えも巧みで、割り込みもほとんどなかったので、MVとして完成されてるな~と思いましたね。

同じく初披露だった3rd”オレンジノキオク”は他チームのカットも挟まってたので、ちゃんとストーリーとライブで出番を調整しているのが分かる。色々難しい中で最大限工夫しているのが伝わってきた。

 

 

 

Sentimental Venus

そんな順調に進むライブの裏で、機材トラブルの予兆が。しかしアイドルたちがそのことを知るはずもなく。

不安を感じさせる演出の中、続いての出番は奈緒、杏奈、風花で”Sentimental Venus”

あっ…

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

Sentimental Venus:LTP05収録。オリメンは水瀬伊織百瀬莉緒、真壁瑞希、エミリー。ミリシタでは最も秒数が少ない曲としてイベラン勢に重宝される。

機材トラブルのフラグは立ちまくってたとはいえ、この確定演出は流石にちょっと笑っちゃったよね。

 

史実:2ndライブでSentimental Venusが披露された際、トラブルで大サビ前に音響がストップ。その際は会場のPたちが合唱を始め、キャストも歌唱を再開してアカペラで最後まで歌い切った。メンバーはアニメと同じ渡部優衣奈緒)、夏川椎菜(杏奈)、末柄理恵(風花)。また、関係者席にいた今井麻美(千早)が歌う姿もきっちり映像に収められている。

プロデューサーがライブの成功を確信し(フラグ)、会場のボルテージも高まったところで…なんと大サビ前に音響がダウン

 

しかし3人はすぐにリカバリー。アイコンタクトをして歌唱を再開。ホンマに新人か?

千早の叫びも届いたか。「止まらないで!」がアニマスを思い出して刺さるなぁ。

客席を盛り上げつつ、最後まで歌い終えたのですが...

 

 

 

瑠璃色金魚と花菖蒲

トラブル直後こそ乗り切ったものの、いまだに復旧しない音響。

未来は居ても立っても居られなくなって走り出す。何をすればいいかは分からないけど、これまでも未来はそうやって進んできたんですよね。

 

そうやってがむしゃらに走った先にさ、

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

プロデューサーがいて。そのPが自分と同じ願いを持っていることがどれだけ嬉しいかってことだよね。

 

Pの想いを受け継ぐかのように、今度は観客が拍手とライトで応援。ペンライトの光は勇気。

☆ペンライトの光は勇気:ミリシタ2周年楽曲”Flyers!!!”の歌詞。

アイドルも、プロデューサーも、ファンも、想いは同じ。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

みんな待ちきれないんだと、気持ちは同じなんだと思って走り出した結果、みんなの輪を乱してしまった原っぱライブの思い出。それでも走り続けて、たどり着いたこけら落とし公演でみんなの想いがひとつになっていることを知る。

ミリアニにおける主人公”春日未来”の着地点として素晴らしかったなと思います。

 

 

そうして繋いだ舞台の裏で、覚悟を決める子がひとり。

白石紬。

これまでずっと不安でアタフタしていた紬が、ライブが止まるかもしれないという状況で初めてステージに立てないことの寂しさを感じるんですよね。心理描写が凄い。

怪我の功名というか、紬にはこうやって自分と向き合う時間が必要だったかも。出番の直前、”繋ぐ”ことに集中した紬の横顔が凛々しく、美しい。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

”瑠璃色金魚と花菖蒲”、圧巻のステージでした。

先行上映でも圧倒されて、初見の人にミリアニを勧めた理由の3分の1くらいはこれと言っても過言ではない(ちなみに2話の静香も同じくらいの割合を占める)。恐らくこのシーンのために紬のカッコいい部分が隠されてましたからね。初見の人はこのギャップに魅了されたんじゃないでしょうか。

 

続いて歌織さんでハミングバード。歌織さんの実力は登場時点で出てはいたけど、ステージに立つと改めて凄いなって。シンプルに歌が上手すぎる、表現力がありすぎる。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

原っぱライブの時にはいなかった2人がピンチのあとを繋いでくれるアツい展開で、グリマス→ミリシタのリレーを意識しているところもありそうですね。

 

 

 

REFRAIN RER@TION

そうしてみんなが繋いだ先にあった、Team8thの出番。

8thメンバーの中では唯一ソロ曲の披露がなかった未来の見せ場はMC

ずっとみんなを引っ張ってきて、公演の前には円陣の掛け声も務めた未来が、最後に繋いでくれたみんなへの感謝を伝えて曲に入る。美しいリレーですね。

こう考えると機材トラブルも単なるリアルライブの再現ではないわけで。途中加入の2人が繋ぐことがもつ大きな意味。そして何より、多くの人の想いが自分のステージに繋がっていることを改めて未来が認識する。これを描くためなんです。

 

”REFRAIN RER@TION”。

これまでのミリオン楽曲とは違った雰囲気だなというのが最初に聞いた印象でした。

静かに、言葉のひとつひとつを紡いでいくような。だからこそ積み重ねた想いが伝わってくる。歌い出しの「ずっと待っていたような気持ち」。劇中で未来たちが過ごしたデビューまでの時間でもあり、ミリオンライブというコンテンツが過ごした10年という時間でもあって、2つのニュアンスが矛盾なく合わさった曲になっているんですよ。

歌割りがまた最高で、”本気”を翼が、”憧れの向こう”を静香が歌うところでミリアニのストーリーが思い出されるし、39人が登場して最高潮になるところで「ありがとう」が来るのがミリオンの集大成って感じで素晴らしいよね。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

本当に、10周年というこのタイミングだからの楽曲なんですよ。
決して簡単な道ではなかったけど、だからこそみられる景色もある。そんな可能性の話を現実に見せてくれたのがミリアニという作品なんだと思います。

 

 

 

Brand New Theater!

こけら落とし公演を終えた未来たち。でもこれは始まりなんです。

「これからも、ず~っと、ず~っと一緒に走っていこう。」

そんな未来の掛け声とともに流れる最後の曲は、ミリシタ最初の楽曲”Brand New Theater!”。その曲とともに、これまで発売されたCDやイベントのキービジュアルが映し出されていく演出。

ここからは、我々がミリオンライブで見てきた日々であり、これから見ていく日々なんだなって。最後にに現実のPたちともリンクしていくキレイな終わり方でした。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第12話

 

 

Thank you!

2期わい!と言いたい気持ちはいったんしまっておきつつ総括を述べると、本当に素晴らしいアニメだったと思います。

もちろん十分な活躍がなかった子もいました。いましたが、ストーリーでの掘り下げがないなら日常パートでの出番を、ライブを、あるいはアップの絵をというような最大限の工夫が感じられました。むしろアニメ化前の想定からすればこんなに出番あっていいの!?という感覚。

なにより制作陣の愛を随所に感じました。そんなところ回収するか!?という要素まで拾い上げ、それでいて単なる内輪受けでなく、それぞれのピースに意味を持たせてひとつの物語として繋げる。

私がミリオンライブを追っている期間は決して長いわけではないですが、それでもこのタイミングでアニメ化したことは大きな意味があったと思いますし、追いかけてきて良かったと感じる作品でした。

 

ありがとうミリオンライブ。

 

願わくばこの作品の続きが見られることを。

BD購入という行動に込めてこの感想記事を終えたいと思います。

【ミリアニ第11話感想】本気に触れて少女は羽化する

ミリアニ第11話感想です。

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、気になる人はブラウザバック。

アニメ先行上映を除く、ミリシタや各種コミカライズで既に公開されている情報を絡めた解説については随所に入れていくつもりです。そういう事前情報ナシで楽しみたいよ!という人もブラウザバック推奨。一応、本文中では色を変えて感想とは区別できるようにします。

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

合宿

こけら落とし公演もいよいよ一ヶ月後になりました。春から始まって、思ったより時間が進んでますね。

先のことを考えて笑う静香でジーンと来ましたよ。10話前の静香なら絶対に焦っていたでしょう。

 

各々別の仕事もある中でレッスンをやっていくためにPが合宿を提案。合宿回、多くのキャラを出せるだけじゃなくて食事や就寝も描けるのでメタ的に見ても効率がいいんですよね。

みんなで寝るシチュエーションなんてミリシタでもなかなか見る機会がないですが、ロコや麗花が早寝だったり、まつりが他人より先に寝なかったりするの分かる~ってなりましたね。

 

みんなで寝る、といえば。シアターの中で寝る場所を選ぶジャンケンが今回の面白ポイント。場面転換の役割も込みで、ジャンケン→負けて泣くの天丼。

☆ちなみに翼はジャンケンで負けなしという設定がある。

4話で凹んだ時も涙は見せなかった未来がそれほど選びたかった場所は、ステージの上でした。これは9話の春香と繋がっていて、くしくも同じライブ前日なんですね。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第11話

紬の「大切なおうち」も、この後の琴葉に続くセリフであり、6話で未来が紬に言ったことから出た言葉でもある。このあたりの繋げ方がミリアニは秀逸だなぁと思います。

 

 

 

センターである理由

少し戻って、合宿の夜の一幕。

みんなでカレーを食べているとき、ジュリアが不意にギターをとり、歌い始める。この子はこういうことする(そしてそれが様になるのよ)

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第11話

それに乗って踊る歩、可奈、麗花。Team7thの出番はここでしたか。カレーにキャンプ(っぽい)に弾き語り、同じ7がつく7thライブを思い出す演出で、もしかすると意識してやってるのかも?

☆7thライブ:正確には”7thLIVE Q@MP FLYER!!! Reburn”。時勢による延期を経て開催された初の単独野外ライブ。キャンプファイヤーを前にカレー曲やジュリア(愛美)の弾き語りが演じられた。

歩は出番少なめだったので、得意のダンスで長めに尺貰えてたのが嬉しかったな。この前に未来に振り付けを教えるシーンもあったりね。

ジュリアの弾き語りがシアターに響いて、みんなが集まる。4話の未来の独白や、5話のThank you!を思い出す流れで、ジュリアが原っぱライブ(手作りライブ)への想いを語っていく。

前回はPから原っぱライブへの言及がありましたけど、アイドルのみんなにとってもやっぱり大切な思い出なんですね。

 

そして、その原っぱライブを考えたのは、いつも真っ先に声をあげていたのは…未来

だから、ミリオンライブのセンターは未来なんだ。

”設定上そうだから”ではなく、アイドルみんなが同意する形で未来が中心になる。この場面はミリアニという物語が出したひとつの答え、到達点とも言えるのではないでしょうか。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第11話

そんな未来の掛け声で、こけら落とし公演は始まるのでした。

 

最初の曲はTeam6thで”Dreaming!”

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第11話

Team6thはストーリーが薄い代わりにライブ多めって感じなのかな。エミリーなんて久々に喋りましたからね。「仕掛け人様」が聞けたのは良かったけど。

☆仕掛け人様:プロデューサーのこと。エミリーは外来語を全て漢字やひらがなに直して話すという矜持がある。

 

 

 

翼のお願い

またまた時間を戻して。11話は翼の成長が描かれていました。

美希との会話で”本気”について考え始めた翼。そのお手本が、実はすぐ近くにいたんですよね。いつも走り続けている未来と、夢に向かって一所懸命な静香。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

10話で静香を見ていた翼の表情が、心配する未来と少し違っていた理由がここで分かると。静香にとっては苦悩し藻掻く日々だったけれど、それも誰かの心を動かしていたっていうのが良いですね。ここでも”繋がって”いるんだなって。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第11話

自分もこのままでいたくない。そう思った翼はPにあるお願いをしに行く。いつもの猫なで声も今日は封印だ。

結論から言うと、こけら落とし公演でソロの1曲目を任せて欲しい、ということでしたね。

 

レッスンでTeam1stと話したとき、美奈子や志保がトップバッターは緊張するし責任も感じる、と聞いて翼が不安そうな顔をするのも、Pに直訴した後だから。

翼の変化に気づく朋花は流石でした。後に続いてくれる人がいるから心強いと補足。これまでは後に続く人たちの視線で語られることが多かったので、ここに来てTeam1stの想いが分かるのが良いね。それを聞いて気持ちを引き締めた翼の表情も印象的でした。

 

と、いうわけでTeam6thに続くは伊吹翼で”ロケットスター☆”。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第11話

☆翼ソロ3曲目、MS02収録。バックダンサーの3人はグリマス最初期イベント”開演!ロケットスタートライブ!”で登場した3人。これを拾ってくる綿田監督は変態と思われる。

めちゃくちゃ満足度高いライブシーンでした。動きの滑らかさは3Dの強みですが、表情の細かさも両立していて。神作画超えて実在なんだよな。サビの回転+ズームで笑顔が本当に好き。

途中から汗が飛ぶ様子から、翼の本気が伝わってきましたよね。美希”先輩”もご満悦。

 

ロケットスター☆で最高のスタートを切ったところで…

次週、最終回。はやいよ。

 

 

そんでバチッ!じゃないんだよ、音響機器くんもアツくなっちゃってさ。

【ミリアニ第10話感想】背中には、未来の翼

ミリアニ第10話感想です。

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、気になる人はブラウザバック。

アニメ先行上映を除く、ミリシタや各種コミカライズで既に公開されている情報を絡めた解説については随所に入れていくつもりです。そういう事前情報ナシで楽しみたいよ!という人もブラウザバック推奨。一応、本文中では色を変えて感想とは区別できるようにします。

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

 

苦悩

先輩とのライブ後、千早からオファーを貰った千早。

それは来られなくなった海外アーティストの代役。他に志保と星梨花がいて、バックコーラス+ソロ曲ということは、合唱団みたいな人たちが来るはずだったんですかね。

志保と星梨花は一期生なので、静香が選ばれたのは大抜擢と言えるでしょう。

 

願ってもない機会に静香は即答します。

そして始まる練習。初日にもかかわらず、メインの千早はキレッキレの仕上がり。

ASライブに参加して以降、憧れだった千早のことをより強く意識するようになっている静香。今の精神状態でこれを目の当たりにすれば、トーゼン焦るでしょうね。

「まだ始まったばかりだけど(意:そんなに焦る必要ないんじゃないかしら)」という志保の助言も届いているのかどうか。いやちょっと言葉は足りないけど。

 

さて、そんな10話は星梨花の打ち明け話からさらに動いていきます。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

☆控え室:親の顔より見た画角。

それは「パパとケンカ中」というもの。はたから見れば微笑ましいんですが、静香にとっては自分の抱える問題を思い出してしまうようなエピソードでしたね。

肌で感じた千早の実力と、父親に認めてもらいたいという重圧。”上手くやらなければ”と自らを追い込む中で、次第に静香の笑顔は失われていきました。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

そんな静香を見かねて、Pと千早が策を講じます。それは、会場である教会へと静香を連れていくことでした。

 

 

教会にて

千早のライブはチャリティーコンサート。家族を亡くした人に向けて始まったものだそうです。これに千早が参加する経緯を考えるとそれだけで1話作れそう。

☆千早は事故で弟を失った。ミリアニではその傷から立ち直った後の千早として描写されている。

教会にはまさにその当事者である家族が。言葉を失う静香たちでしたが... 千早が前に出て歌い始めます。

☆千早の歌:”G線上のアリア”にオリジナル歌詞をつけたもの。このおかげでクレジットにはバッハの名前が。また楽曲提供してください。

「言葉を尽くすより、音楽には心に染み入っていく力がある」と、神父さんが語ってくれたことを実際にみせてくれる千早。その想いを汲んで、志保と星梨花、そして静香が続いていく。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

家族へ向けた歌で、静香は自分が歌う意味を思い出し、笑顔を取り戻すことができたようで。

だから静香は、感謝の言葉をくれた姉妹に、「こちらこそ、ありがとう」と返すわけですね。聴いてくれた人にありがとうを返すのは、ミリオンライブのメインテーマ”Thank You!”とも繋がってなんだかエモ。

この歌で気持ちが変化したのは星梨花も同じでした。やっぱりパパに来てもらいたい。先ほどの控え室のシーンでもそうでしたが、10話では星梨花の言動が静香に影響を与えたり、実質的な代弁として機能していたりします。星梨花とのケンカ話から静香の物語に展開させていく構成が美しい。

静香も「認めてもらわなくちゃ」からの呪縛から解放されましたが、父親に見てもらいたい気持ちは変わらず持っているんですよね。歌いたい本当の理由を思い出したから、焦らず”いつか”。

 

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

でも、”いつか”では我慢できない人がひとり。春日未来。主人公の出番です。

 

 

 

違いません

”いつか”と吹っ切れた静香。でも、だからこそ。前を向いた今の彼女を見て欲しいですよね。未来と翼、Pの3人は、静香たちを送り出したその足で最上家へと向かいます。

 

ライブに来て欲しい、と言われた静香父は「また、この前のような出し物ですか」と、原っぱライブの日のように嫌味っぽく返すのですが...

それに対するPの返答が最高でしたね。「違います…いえ、違いません!」あの日は何も返せなかったP。彼もまた成長している。

 

ここでPが原っぱライブのことも大切に思ってくれていて本当に嬉しかったですね。劇場で最初に見たとき、先に「違います!」って言われてあ~!ってなったんですよ。あれはあれで良かったんだから否定しないで欲しいなと。でもすぐ「違いません!」って言い直してくれてそれー!って感じで、Pへの信頼もアニメ制作陣への信頼も爆上がりしましたね。

 

振り返ると、冒頭で未来は「お父さんに見てもらうチャンスなんじゃない!?」と喜んでいました。静香に無意識のプレッシャーを与えていたこちらのセリフ。

これは憶測でしかないですが、未来は静香父に原っぱライブを”あんなこと”と言われたのを気にしていたのかもしれません。自分が発案した手作りの舞台のせいで、静香の夢が遠のいたかもしれない。だから正式な仕事を貰ったときに喜んだんじゃないかなぁ。

そんな未来にとっても、Pが原っぱライブを否定せずにいてくれたことは救いだったと思います。

 

あの日も同じように真剣だった。でも、あの日よりずっと進化している。それを見て欲しい。未来と翼がそう付け加えて、説得は終わりました。

その後、帰宅した静香。3人が家を訪ねてきたこと、そして父の「あのときの歌…」の本当の意味を、彼女はまだ知らない。

 

 

 

Gift Sign

そして当日。少し気負ってはいるけど、迷いはない。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

念のため当日も発破をかける志保すき。

 

いよいよソロでの出番。

舞台袖で見守ってくれる未来と翼に、「ねえ、背中押してくれる?」と頼む静香。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

2話オーディションのオマージュ。あの日のように、2人は笑顔で背中を押す。

でも、あの日と違ってしっかりと自分の歩幅で歩いていくんですね。成長だ。

 

何の曲が来るのかな、シチュエーション的には”Catch my Dream”だけどバラードなら…なんて考えていたんですが、”Gift Sign新曲とは驚きました。

静かで優しい歌い出しから、力強さを増していく。

 

これまでずっと、父親にアイドル活動を許してもらえるかを気にしていた静香。でもこの日、未来やPが静香父が来るかを気にしていた一方で、静香にその様子は見られませんでした。

認めてもらうとか、上手くやらなきゃとか、そんな気持ちは忘れて。

今の静香は、「伝えたい気持ち」「届けたい歌」「支えてくれる想い」のためにステージに立っているから。

 

支えてくれる想い、その象徴である2人の手のひらの感触が、翼になって彼女を未来に羽ばたかせる。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

ラスサビの力強さと晴れやかな表情よ。マイクスタンド前で動かず歌うという、アニメーションとしては(羽根はともかく)派手さを抑えた演出なのですが、そのぶん歌と表情が引き立っていますよね。”最上静香”というキャラクターの魅力を信用しきった歌唱パートだったなと思います。

 

そんな静香の歌を、実はちゃんと見届けていた父。

ここで、幼少期の静香のシーンが、仕事で疲れた父親を元気づけたときだったとわかりました。アイドルに憧れた原点で、静香は誰かのために歌っていたんですね。そして、そんな本人すら忘れていそうな思い出を、最初のファンはちゃんと覚えていたと。あるいは未来の説得のときに思い出したか。

それでも娘のためとアイドル活動に反対していた彼のなんと頑固で不器用なことか。こういう部分を見ると血だなって。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第10話

最後はそんな2人が対面して締め。静香を投げ出す志保、言葉はないけど表情で語り合う親子、全員不器用で好き。

 

というわけで、10話のラストでついに静香のアイドル活動が認められたわけですが、静香の心情としては父親と対面する前から吹っ切れて、アイドルとして目覚めているのがポイントですよね。

仮に父親が見に来ていなくても、静香は先に進むことへの迷いを持たなかったでしょう。それゆえに、最後のやり取りがシンプルな親子の和解として成立しているとも言えます(静香の笑顔が、”アイドルを続ける許可”への外発的な喜びでなく、父親と心が通じたという内発的な喜びになった)。

 

それにしても、静香のアイドル活動が完全に認められるのはこの世界線が初じゃないでしょうか。流石、アニメだけあって大きく進めましたね。もしかするとこれがミリシタにも逆輸入されるかも?

 

 

 

余談:志保について

ここからはミリアニでは直接語られなかった志保の背景について、知らない人向けに少し補足。

 

 

 

本編でも何度かほのめかされていましたが、実は志保には父親がいません。今回の仕事に志保が呼ばれたのは、間違いなくこの背景あってのものでしょう。

正確に言うと、弟が生まれて少ししてから、突然いなくなったとされていますね。父親の意志あってか、それとも事故などで行方不明なのか、具体的な部分は明らかになっていません。志保が肌身離さず持ち歩いている黒猫は父親に貰ったものであることがわかっています(BC5巻)。

ミリアニでは、少なくとも一期生はりっくん(志保の弟)を知っているため家庭事情についても聞いていると思われます。チャリティーコンサートの話を志保に持ち掛けた千早も恐らく知っているはず。

逆に静香はまだ知らないでしょうね。知っていたら父親との確執をあんな風には話さないでしょう。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第6話

なので、6話で静香が父親とのことを話したときや、10話ラストで静香を投げ出したとき、一体志保がどんな思いを抱えていたのかということですよね。父親との確執は静香にとって非常に大きい問題だと理解する一方で、言い争える相手がいることがどれだけ恵まれているのかと、甘えるんじゃないと思ったかもしれません。

それでつい言い過ぎてしまったり、吐いた言葉が自分にも返ってきたり、静香の歌で逆に救われたり。彼女は彼女で、未熟だったり不器用だったり。

正反対であり、似たもの同士でもある。改めて静香と志保の関係性っていいなと思う次第でした。

【ミリアニ第8話感想】大人として→→→アイドルとして

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

ミリアニ第8話感想です。

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、気になる人はブラウザバック。

アニメ先行上映を除く、ミリシタや各種コミカライズで既に公開されている情報を絡めた解説については随所に入れていくつもりです。そういう事前情報ナシで楽しみたいよ!という人もブラウザバック推奨。一応、本文中では色を変えて感想とは区別できるようにします。

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

 

Team4th,Team5th

今回登場したのはTeam4thとTeam5thの2組。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

Team5th:手前左から美也、紗代子。中央左から星梨花、育。一番奥が茜。

宮尾美也(CV. 桐谷蝶々):17歳の高校二年生。おっとり系だけど野望はデカい。おじいちゃんっ子で囲碁将棋好きはその影響。

高山紗代子(CV. 駒形友梨):17歳の高校二年生。おとなしそうに見えてパッションに溢れる熱血ガール。幼馴染との約束のため、ステージでは眼鏡を外す。

箱崎星梨花(CV. 麻倉もも):13歳の中学一年生。とにかく純粋な箱入りお嬢様。色んなことを知りたいお年頃。父親が過保護。

中谷育(CV. 原嶋あかり):10歳の小学四年生で765プロ最年少。なんでもチャレンジしてみたいお年頃。母親が美人。

野々原茜(CV. 小笠原早紀):16歳の高校一年生、ウザカワ系アイドル。お金儲けしたいお年頃。ミリシタでは10年越しで兄の存在が明らかに。

ですが、大きくスポットが当たったのはTeam4thだけでしたね。

Team5thの活躍や楽曲は次の機会を期待しましょう。

 

Team4thのデビューは遊園地のイベントステージ。Team5thとの同時開催とのことで、Pとしては話題を作るために色々考えた結果なのでしょう。なにしろリアルライブでのデビュー組は初ですからね。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

Team4thは左からロコ、千鶴、このみ、桃子、奈緒、亜利沙。
二階堂千鶴(CV. 野村香菜子):通りすがりのセレブ。実は通りすがりでもなければセレブでもない。21歳の大学生で、お母さん専属シェフが作った差し入れを持ってきてくれる。

馬場このみ(CV. 髙橋ミナミ):通りすがりのセクシーお姉さん。24歳で765アイドル最年長。事務員の面接に来たところ、アイドルの面接と勘違いされた。もちろん年齢も勘違いされていた。

周防桃子(CV. 渡部恵子):通りすがりの元子役。11歳の小学五年生。プロ意識の裏には栄光あり、苦みあり。今回チラ見えした子役時代の事情については別の記事で書くつもり。

☆松田亜利沙(CV. 村川梨衣):通りすがりのアイドルオタク。16歳の高校一年生。変態っぽい言動だけど意外にも常識人。※変態ではある

☆ロコ(CV. 中村温姫):PassingbyなArtist。15歳の中学三年生。ロコアートはみなさんご存知という雰囲気で登場したけどみんな意味わかったのだろうか。

横山奈緒(CV. 渡部優衣):ハラペコ怪盗。大阪出身の17歳高校二年生。上京しても目指すは”関西の星”。演技には新喜劇のイズムがにじみ出る。

 

しかし、Team4th側にはプロデューサーがいません。

このみの言う通り、20歳以上が2人いて、現場慣れしている桃子もいるTeam4thよりも、最年長で紗代子と美也の17歳になるTeam5thにPが付くのは当然の采配ではあります。

☆あふれるセクシー:このみさんが幼児体形なのは傾国の美女の守護霊がついているからという裏設定がある。この効果がないとこのみさんは国を揺るがすほどの美女になってしまう…とか。

が、結果的にPの不在がこの後のトラブルをややこしくしていくのでした。マネージャーとかいないんですか

 

さて4th一行が遊園地に向かう車中。

亜利沙は桃子の子役時代の話をしてコミュニケーションを図ります。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

桃子が子役時代に出ていたドラマ、『子役探偵桃子ちゃん』。主演かつ大人気ということでしたが、当の桃子の反応はあまり芳しくなく。その様子から何かを感じた亜利沙が下がる形でこのシーンは終わります。

☆桃子の子役時代:子役として人気を得た桃子。しかしそれと相関するように両親は不仲に。気を引くため現場でもワガママな言動を重ねた結果、干されてしまった。現在は祖母と暮らしている。

 

一方の大人組。千鶴がこのみにアイドルになった経緯を聞き、ついでにボロを出しています(いつもの)。ここでセレブ社交界とかわけのわからん事を言い出すのが実に千鶴さん。別に大学で経済学やってるとかでもいいだろ。

このみは事務員の応募を受けたところ、アイドルのオーディションに来たと勘違いされてスカウトを受けたと。

☆このときPは社長から面接を引き継いでいる。食えない社長のことなので、計画通りだった可能性も十分。

運命的勘違いから動き出す人生、同じような立場の千鶴は自分と重ねているのかもしれません。

☆千鶴はひょんなことからセレブを自称し、引くに引けなくなっている。

 

このあたりのやり取りから、4thメンバーはまだお互いのことをよく知らないし、十分に仲良くなっていないことが分かりますね。

うっすらと不安を漂わせながら向かった遊園地。その不安を反映するかのように、トラブルが連続して降りかかります。この世界のアイドルの聖地、いつも試練を与えてくるし設備はガバガバ。

 

 

 

大人として

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

「そら(開演)してるわな~!」←すき

本当に開幕しているのか疑いたくなるような第一ステージを終えて意気消沈の6人。奈緒の元気も空回りといった感じ。こうしてみると奈緒はノリがいいからこそムードに流されるところがあるな。

ここまで原っぱライブやTeam1st~3rdのデビューが大成功を収めてきたことも聞いてくるわけですね。みんなみたいにキラキラしたステージを…と思っていたところで躓いてしまう。

それが意を決して未知の世界に飛び込んだこのみや、アイドルとして再起を図りたい桃子だからなおさら。

 

ここでTeam5thの育から連絡が。向こうは向こうでトラブル発生。

アバンでは育に”プロとして”色々教えていた桃子ですが、自らのチームが上手くいっていないこともあって励ましの言葉を送ることができません。

みんなも「精一杯やろう」と励まし合いますが、どうにも響かない。

”大人として”みんなを鼓舞していたこのみもいよいよ折れそうで、Pに連絡をするか迷う。でも向こうも大変そうだし…と戻ろうとした瞬間。

 

 

アイドルとして

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

Pからの着信が。

そしてそれは、大人としてみんなをまとめるこのみではなく、アイドルこのみのための連絡でした。このみはまず一人のアイドルで、自分はそれを実現するプロデューサーであると。だから頼ってほしいと。

今回のトラブル、Pの見通しの甘さが招いたものも多かったと思います。Pとして未熟な部分が出てしまった。

そんな中でも、育のメールから事態に気づき、背負わせ過ぎてしまったこのみさんのケアをするところはPとして大きな仕事を果たしました。ミリアニは彼の成長物語でもあるのです。

 

8話のコンセプトは、大人として在ろうとするこのみや、子役時代を引きずっていた桃子が、アイドルとして羽化することなんだと思います。

Pからの連絡を受けて、”アイドルとして”挑戦することを決めたこのみ。そして、他の5人も本当はその機会を待ち望んでいたのでしょう。こうして、Team4thは観客を集めるためのチャレンジを進めるのでした。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

今回のメンバー。未来のようなコミュ力と行動力を兼ね備えた怪物はいないんですが、輝ける場所があれば抜群に才能を発揮する面々なんです。

千鶴や奈緒のキャラクターは劇で存分に発揮されていましたし、準備では亜利沙の采配やロコの器用さが光りました。

そして桃子。彼女も元子役の桃子からアイドル桃子になったからこそ、かつての苦い思い出をステージに昇華することができた。そしてアイドルになっても、培ったものは無くなったりしないんです。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第8話

こうして大逆転の初ステージを終えたこのみたちは、シアターに戻ってPと再会します。

長かった一日。その積もる想いを「私をアイドルにしてくれて、ありがとう」の短い一言で説明する秀逸なラストですよ。この”アイドルにしてくれた”というのは名と実、面接の日と今日、2つの意味がこめられているわけですね。

 

 

と、いうわけで8話の内容はこれくらいで。劇パートも好きなシーン多いんだけど感想記事でそれ挙げてくとキリがないので!

けっこうガッツリこのみさんメインの回でしたね。この辺の出番格差については賛否あると思いますが、話の厚みを出すには誰かに焦点あてなきゃしょうがない部分もある。

 

次いで出番の多かった桃子。8話で彼女の活躍が多かったのは、4話で悪役(というほどでもないけど)になったことへのフォローもあるのかなと思います。

「一人離れて台本を読んでいる子役時代」だけでどのくらい伝わるは分かりませんが、辛いことも含めた色々な経験から原っぱライブへの反対意見を出していたことは新規の人にも汲んでもらえたと思いたい。

 

登場アイドル全員に出来るだけ均等に出番を用意したのが7話。レースのアンカーこそ海美が担いましたが、中盤までは10人が入り乱れていましたし、海美個人の何かが掘り下げられたわけではありません。

一方で8話はこのみと桃子の背景が主に語られ、そんな2人だからこそのストーリーが展開されていました。2人と比べるとTeam4の他のメンバーやTeam5は割を食った感があります。濃厚なドラマを作ろうとすると、全員を均等に出すことは出来ない。

この2人は人気が高いのもありますが、アイドルになるにあたってのドラマを持っているのが1話完結回において使いやすいという側面もあるでしょうね(というかキャラに入門してすぐドラマにたどり着けるから人気が高いのかも)。

7話と8話の構成は対照的で、どちらが良いとかは言い難いですね。中盤だからこそ色々試してみたんだとは思いますが。未来という軸がいなかったからこそ見えてきたものでもあります。

 

2期さえあればすべて解決するのでください!

 

 

次回はまた未来たちにスポット。先輩組も登場するようです。

【ミリアニ第7話感想】登れ断崖!繋げバトン!放てレールガン!

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

ミリアニ第7話感想です。うんうん、これもまたミリオンだね。

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、それでも気になる人はブラウザバック。

アニメ先行上映を除く、ミリシタや各種コミカライズで既に公開されている情報を絡めた解説については随所に入れていくつもりです。そういう事前情報ナシで楽しみたいよ!という人もブラウザバック推奨。一応、本文中では色を変えて感想とは区別できるようにします。

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

 

Team2nd,Team3rd

海だー!の叫び声とともに登場したのは海美。そして環。

ニチアサなら一度はやっておかないとね、水着回

 

海にやってきたのはTeam2ndとTeam3rdのアイドル10名。Team1stに続いてのデビューイベントです。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

☆右から莉緒、環、のり子、風花、海美、可憐、百合子、瑞希、恵美、琴葉。

Team2ndは瑞希、のり子、可憐、莉緒、そしてリーダーの海美。

高坂海美(CV. 上田麗奈):16歳の高校1年生。ほとばしるエネルギーが止まらない。バレエ経験者で、プロポーションもバランスが良い。

☆真壁瑞希(CV. 阿部里果):17歳の高校2年生。ポーカーフェイスの裏に溢れる想いがある。プロポーションは将来性の塊。

福田のり子(CV. 浜崎奈々):19歳の大学1年生。趣味はバイクとプロレス。年下組との絡みも多い頼れるパワフルお姉さん。私服では胸部がナーフされていたが今回晴れて解放。

篠宮可憐(CV. 近藤唯):16歳の高校1年生。プロポーションは見ての通りだがやはり自信はない様子。なのでパレオを着たのだと思われるが余計セクシーに。

百瀬莉緒(CV. 山口立花子):23歳の大人アイドル。頼れるお姉さんだが、セクシーを一部勘違いしている。危うくニチアサの範囲を超えるところだった。

 

Team3rdはリーダーの琴葉に、恵美、環、風花、百合子。

田中琴葉(CV. 種田梨沙):18歳の高校3年生。あだ名は委員長。真面目過ぎて逆に面白いくらい真面目。身長とスリーサイズはだいたい未来と同じ。

☆所恵美(CV. 藤井ゆきよ):16歳の高校1年生。仲間を大切にするギャル系アイドル。実は可憐に負けず劣らずのスタイルである。

☆大神環(CV. 稲川英里):12歳の小学6年生。自然に囲まれて育った野生味溢れるアイドル。こんな番組に出て大丈夫か?

☆豊川風花(CV. 末柄理恵):22歳の元看護士。今回のメンバーでは最大サイズ。恥じらう姿が最もファンを引き付けることを彼女はまだ知らない(莉緒も知らない)

☆七尾百合子(CV. 伊藤美来):15歳の中学3年生。インドア系文学少女だが、夏の限定ガシャで毎年のように水着で登場する。

 

両チームとも、活動的な子もいればおとなしい子もいて、年齢も幅がありますね。あえてバラエティーに富んだチーム構成にしているように思えます。

 

メンバー紹介を経て(個人のプロフィールがセリフでしっかり説明されるのはここが初めてかもしれません)いよいよスタート、なんですが。

 

この回ね。一か所だけ不満点があるんですよ。それはリアリティとかセットの耐久とかではなくて、のり子がボーイッシュアイドルだと紹介されているところです。

当方のり子Pの端くれですが、のり子がボーイッシュだと思ったことはないんですよね。確かにのり子は快活でパワフル、背も高くてショートヘア、趣味もバイクやプロレス、ガサツで男勝りな部分も多々あります。

でも私服は基本スカートで、スタイルも良い。可愛さへの憧れを(自分に似合う自信がないといいつつも)常に主張していますし、時折見せる悩みや恥じらいは乙女そのもの。むしろガーリーな側面の方が(少なくともミリシタをやっている範囲では)多いと感じるんですよね。

アニメ公式サイトのキャラ紹介はピッタリ合ってるんです。

福田のり子
CV 浜崎奈々
大好きなのは格闘技。姉御肌のサッパリ爽やか元気娘。

福田のり子 | アニメ公式『アイドルマスター ミリオンライブ!」毎週日曜朝10時放送中! #ミリアニ

これこれ。のり子を表すなら”姉御肌”とか”元気娘”なんですよ。

わかりますかねこの感覚。第2幕直後にパブサしたところ同じくボーイッシュ紹介にモヤモヤしてるのり子Pを散見したので間違った感覚ではないと思うんですけど。ただ周囲にもカッコいい系で通っているみたいだし、デビューイベント時の第一印象としてボーイッシュ要素が推されるのは間違いとは言い切れないか。水着も他の子に比べると動きやすさ重視って感じだからなぁ。というかもう少し可愛い水着を着せてくれてもいいんじゃないの。恥ずかしがったのかもしれないけどさ。そこは莉緒とかがちゃんと良い水着を選ぶように指導してくれないと。頼むよ莉緒。莉緒ーーー!

 

 

 

競争

始まったレース。なんとライブ&写真集は勝利チームのみ。

運動神経の良い海美や環、勝負事が好きな瑞希やのり子は燃えていそうだけど、運動が苦手な百合子や協調を好む琴葉にとっては悩ましいルールでしょうね。琴葉は真面目だからなんだかんだ全力でやるんだけど。

 

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

ここ、「片方しかライブが出来ない」ことを亜利沙に解説させるのが上手いですね。製作に携わっているPが言うより、アイドル好きの同僚が言う方が不条理を受け入れやすい。

 

さて、アイドルたちは水上を進む。

この第7話、1~6話の雰囲気とはうってかわって昭和のバラエティのようなノリで進んでいきます。とはいえ、ミリオンライブにこういうぶっ飛んだイベントがあるのもまた事実なんですよね。今回を「頭ミリオン回」と評する感想をちらほら見かけましたが、こういう要素も全て回収しようとする変な真面目さこそ”ミリオンらしさ”なのかもしれません。

で、全部回収しようと思えば当然コイツも出てくるよな、チュパカブラ

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

チュパカブラ:ミリシタに登場するUMA。気づいたらマスコット面していた。”Do the IDOL!! ~断崖絶壁チュパカブラ~”という楽曲があり、今回の話もこれがインスピレーションになっていると思われる。

初見の方はいきなりこんなバケモンが登場して困惑したかと思う。大丈夫、ミリオンPもコイツにはずっと困惑している。

チュパカブラはいったん瑞希が撃退。今日一番の大仕事。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

レールガンかな?

 

 

協力

続いてのポイントはターザンロープ。環、海美と怖いもの知らずの2人が進んだ後、名乗りを挙げたのが可憐でした。

前のシーンで別チームの恵美に助けてもらった可憐。今度は自分が…と勇気を出したところでロープが断絶。可憐はそのまま海へと落下していきます。

 

先ほどの話と関連して、装備やセットまわりの描写については気になった人も多いと思います。とにかく危ない危ない。

水着に裸足がまずケガの元だし、命綱もないし、ロープが切れるなんてあってはならないし。可憐が海に落ちた後のシーンも、いざというときは頼れるお姉さんである莉緒の良さは発揮されていますが、そもそも海に落ちた可憐を助けるのは莉緒の役目ではなく近くで待機しているべきスタッフの役目です。

なーんてマジレスも頭に浮かびながら観ていたんですが、あり得ない高さの崖が出てきたところで全てがどうでも良くなりました。

結局のところ、わざと大袈裟に描いているんですよね。気を使った描写にして場所は屋内プール、水着の上にプロテクター完備、周囲にスタッフが待機、現実的な高さのアスレチック…ってなるとアニメとしての見ごたえが無くなると思いますし。

加えて放送枠はニチアサですからね。海美の人間離れしたアクション然り、ニチアサの女児向けアイドル作品ならこれくらいの描写はよくある。ミリオンのぶっ飛んだ要素にニチアサの雰囲気が合わさって、なんだか劇場で見たときよりもすんなり頭に入って来たな。

あの異常な断崖絶壁はリアリティラインを下げていることの示唆で、製作サイドからの「分からず描いてるわけじゃないから大目に見てね」という主張なんじゃないかな~。受けいれられない人がいるのもわかるけどね。

 

それよりも、

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

勇気を出してしまった可憐が挽回の機会なくリタイアになってしまったのがかわいそうなんですよね。ただ、実はこれも今回のテーマに関連しているのかなと。

 

第7話のテーマ、それは”繋ぐ”こと。

このあと、琴葉の提言で2つのチームが協力して進むことになります。競争によって発揮されるそれぞれの個性から、協力が生み出す未知の可能性へとシフト。

そもそも今回のイベントは、Team1stに続く2組のデビューだったんですよね。そして今回の結果が、次にデビューするチームへと繋がっていく。

可憐の勇気も、きっと琴葉たち次に続く子の勇気になって繋がった。

 

そうやって繋がれたバトン。最終走者は海美

海美の可能性を繋いだのが別チームの琴葉・恵美だったのが象徴的ですよね。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第7話

ここの海美、風の受け方とカメラの揺れ方も相まってめちゃくちゃオーラがある。
最後は3Dアニメの良さを存分に生かしたアクションとカメラワークで見事クリア。

ところでこれ、海美以外クリア出来たのか...?3rdでクリアできる子、身軽な環でギリってところか。

 

協力プレイのお礼は半分こ。ライブはTeam2nd、写真集はTeam3rdと。

youtu.be

ED曲でもある”海風とカスタネット”はミリシタ実装済み、YoutubeにもMVがあるから比べてみてね。ミリシタでは立ち位置による歌い分け変化と各自のソロも楽しめるぞ!!

Team3rdの楽曲披露は今後の話に期待ですね。

 

 

7話は初めて未来がメインから外れ、Team2nd,Team3rdのメンバー中心で話が進みました。ミリアニから入った人には新鮮だったかな?

アンカーこそ海美が務めましたが、別に彼女の背景が特別掘り下げられたというわけではありません。10人全員に見せ場を作ることが重視されていたかなと思います。ぶつかって高め合うのも良いけど、やっぱりみんなで一緒に登っていくのがミリオンの良さだなって。

”繋ぐ”というテーマで一貫した回でした。

ならロープはもっと頑丈に繋いどけ