トロピカル~ジュ!プリキュア40話感想です。遅れました。
遅れた理由は忙しかったというのもあるんですけど、この40話を感想にまとめるのが難しかったというのもありました。
おしながき
悩むみのり
「トロピカ卒業フェスティバル」の出し物を考えるトロピカる部。
演劇の主役をやりたいというローラに、まなつは「人魚姫」を提案しますが却下。まあローラ的には解釈違いでしょう。
その代案として挙げられたのがみのりの書いた小説「マーメイド物語」。ただ、みのりは浮かない表情。
28話で今を楽しめるようになったと語ったみのり。一方で、過去=小説を書くことについては保留のままでしたね。
じゃあ悪いところを直せばいいじゃん!と気軽に言うまなつとローラはちょっと能天気すぎるような気もしますけど、それだけみのりを買ってるということでしょうか。
みのりにも思うところはあるみたいで、今一度机に向かってみるのですが…結局1文字も書くことが出来ませんでした。みのりが悩んでいることのひとつに、自分の経験をどうやって空想ファンタジーにいれればいいかというのがあるみたいですね。
さて、さっきは能天気だなんて言いましたが、困っているときにはちゃんと来てくれるのがまなつたち。小説を書くことはできないけれど、彼女たちなりにみのりの手助けをしたいんです。
パパイアを食べよう
始めにやってきたのは青果店。パパイアを発見したみのりは、調べたという豆知識を披露。このようにちゃんと知識はある一方…
次に訪れたパパイア農園では、実はパパイアを食べたことがないとカミングアウト。この辺がみのりの実体験の薄さってことですね。
その前の会話でまなつに「伝説のパパイアってどんなパパイア?」と聞かれたときも上手く答えられていませんでした。このまなつの質問、彼女は単純な好奇心で聞いていますけど、文芸の編集者とかもこういうところ詰めてきそうですよね。
恥ずかしくなったみのりはその場から逃走、のち転倒。頭でっかちな自分を卑下します。
みのりの気持ちを表すかのように曇る空。影の演出は4話を思い出しますね。
なかなか起き上がらないみのり。
そこでローラが、とぼけたフリをしてみのりの知識を引き出します。
ここの細かい表情、イイですね。
話していくうちに落ち着いたみのりは、みんなに助けられながら起き上がります。
パパイアの花言葉は”同胞”。同胞たちに囲まれながら食べたパパイアは…とても美味しかった。
初めてのパパイアを味わい、その美味しさの秘密を考えながら、伝説のパパイアに想いを馳せる。今回のお話では結局、マーメイド物語を書き直すことにはならなかったんですが、実際には存在しない空想ファンタジーの世界にもこんな風に自分の体験を吹き込んでいくことはできるのかも。
私の物語
1日の経験を経たみのりは、「伝説のパパイアを見つけられた」と言います。みんなと出会って感じた「トロピカってる気持ち」が、みのりにとっての伝説のパパイアだそう。
そしてみのりは演劇のシナリオを書くことを承諾。ただそれはマーメイド物語ではなく、自分たちの物語。
ここの解釈はなかなか難しいですが、みのりが見つけたのが「マーメイド物語の伝説のパパイア」ではなく「自分たちにとっての伝説のパパイア」だったからなのかなと思いました。空想ファンタジーに自分の体験を反映することは難しかったけど、自分たちの物語なら出来ますから。
パパイアは確かに食べたことがなかったけれど、みのりはトロピカる部で過ごして様々なことを経験してきました。少なくとも自分の物語という点において、みのりはもう頭でっかちな子ではないんです。バトル中に発した「私はキュアパパイアだってこと!」というセリフにもそんな意味が込められているんじゃないかなぁと思いました。
なんにせよ、みのりが新たな物語を紡ぐことが出来るようになって良かったというほかない。
というわけでみのり回も終了。41話・42話が既に放送されており(白目)、物語は最終局面に突入しそうです。
41話はほぼ総集編なので飛ばすか短くまとめつつ、42話感想は次の放送までに必ず終わらせたいと思います。それではまた来年。