トロピカル~ジュ!プリキュア36話感想です。
先週に続いてまなつの掘り下げ回ってところでしょうか。
祭りの準備
プリキュアシリーズ恒例となったハロウィン回。
ただ、青空市のハロウィンは少し変わってカボチャではなくパイナップル。なるほど南国。
とにかくたくさんのパイナップルが必要らしい。でも縦に積む必要はないでしょ、と思った矢先に崩落の危機。期待を裏切りませんね…
先生やフレンズ、他部の人たちも集まって収穫作業。
「トロピカる部、今回も頼むぜ~!」という声。
天体観測のときも言及しましたが、この短い間でまなつたちトロピカる部が獲得してきた信頼は非常に大きいものになっています。
設営に仮装と準備は万端。ローラは決めあぐねてるけど。
他の人たちがわりとガッツリお化けメイクをしている中、可愛い路線を往くさんご、流石さんご。
事件は人魚の居ぬ間に
さて事が動いたのはローラが衣装探しの旅に出ている最中。
ヌメリーの忘れ物のヤラネーダの素から出現(そんなことある!?)
徐々に巨大化して会場を破壊するという厄介な性質。ノーマルヤラネーダなのであんまり強くはないんでしょうけど、やる気パワー回収役のローラがいないので倒せないと。
目の前で膨らみ続けるヤラネーダに焦ったまなつは、「いま一番大事なことは、ハロウィンパーティーを守ること」と勇んでやる気パワーカムバックを敢行。
会場が今にも壊されそうで、ローラもいつ帰ってくるか分からない。まなつの判断はそこまで間違っていないような気もしますけどね。
やる気パワーは無事回収でき、ヤラネーダも”おてんとサマーストライク”であっさり討伐。ところが...
回収したやる気パワーが戻らない。いつもと違う赤いエフェクトはエラー表示でしたか。さあ大変だ。
やる気を元に戻せ
戻ってきたローラは唖然。「やる気パワーカムバックは私しか出来ないの」とまなつに釘を刺します。
ローラにしか出来ない、今までもなんとなく示されてはいましたが今回で確定。アクアポットではなくローラ(あるいは人魚)に付随する力ということですか。まなつでも回収はできるあたり仕様が難しいな…
幸いにもやる気はポット内部に残ったまま。なんとか元に戻せないか画策。
ただ、ポットに溜まっている状態だとローラにも戻せない様子。仕様がムズイ(2回目)。
今度はまなつがやる気パワーを無理やりふりかけます。
「だいじょぶ、だいじょぶ...!」と繰り返すまなつ、ミスを慌てて取り返そうとする人の典型例で見てて辛い。
ふりかけ方式では、他人のやる気が入ってしまったり、すぐに抜けてしまったり。
このタイミングで、気丈に振舞ってきたまなつがついに折れてしまいます。
「これまで上手く行ってたのは、みんながいつも助けてくれたから」
失敗して後ろ向きになったことで、文字通り後ろを支えてくれた仲間の存在を感じたのですね。
そんなまなつを励ますローラ。「1人で突っ走るからよ」とたしなめつつも、「前しか見てないのがまなつの取り柄じゃなかったの!」と発破。まなつの突っ走る性格は短所でもあり長所でもある。
みんなが後ろから支えてくれていたから突っ走ってこれたけど、前しか見てないまなつだからみんながついてきてくれたということでもあるんですよね。
失敗しても
それでも立ち直らないまなつに、ローラがかけた言葉は、
やっぱり「今一番大事なことは!?」でした。
それを聞いて、ハッとした表情になるまなつ。今一番大事なことは…やっぱり「みんなのハロウィンを守ること」。
これ、最初にまなつが逸ってヤラネーダを倒したときと同じなんですよね。
今回は少しやり方を間違えて失敗してしまったけれど、一番大事なことは変わらない。
自らの矜持を取り戻したまなつは、戦闘でも先走ることなく、今度はやる気パワーを持ち主に戻すことができたのでした。
と、いうわけでまなつの(やや)折れ回といった感じでした。
前向きに突っ走る性格、思えばこれまで失敗することが無かったですね。ただこういうときも当然あると。長所と短所は表裏一体。間違えそうになったときは支えてくれる仲間の声に耳を傾けようという、プリキュアらしい落としどころも素敵でした。
そして、まなつの「今一番大事なこと」が、一貫してハロウィンを守ることだったのは意図的な仕掛けでしょう。焦ったときも折れたときも、一番大事なことをまなつは見失わない。だからきっと、大丈夫なんです。