トロプリ34話感想です。
昨日公開した映画のネタバレは無いので安心して読めます。
おしながき
ビデオ撮影
「大人になったら、何になる?」というテーマでのビデオ撮影企画。
ローラは女王、さんごはコスメショップと夢を語る中で、まなつは顎に手を当てて首をかしげる。
「今が一番!」というまなつ。ただ将来に興味がないわけじゃなくて、むしろやりたいことは選びきれないほどある。「大人になったら何になる」という問いの答えを決めるのが難しい、ってところですかね。
続けて「大人になったときのことなんでわかんないよね~」とこぼすまなつですが、これも”大人になりたくない”ということではない。
ここでさんごのフォロー。さんごは大人になったらそのままお店の手伝いをすると思っていたけど、いろんな仕事があることを知って迷いも生まれているんですね。
小さい頃の方が色々な夢を持っていて、成長すると現実的になっていくイメージがありますけど、経験を積み重ねることで膨らむこともある。ファッションショーの現場を見たことが活きていて良いですね。
お次はまなつの両親にインタビュー。
まなつの両親も、小さいころからスクーバのインストラクターや水族館職員になりたかったわけではなく、色々な夢を経て今があるようです。
両親の掘り下げによって、まなつはこういう人たちに育てられたからまなつなんだなぁと分かるのが良いですね。
まなつのお母さんが言った、「私も”今”、水族館で働きたいって思ったの」という言葉は今回のキーポイント。
vs 刹那主義
今回、まなつと対比的に描かれていたのがエルダ。
以前から描写されているように、エルダは大人になることを拒み、子どものままでいたいと強く望んでいる。「大人になったら楽しくない、今のままが良い」と語る彼女にどう返すか。
「大人になったその時の私が、一番なりたいものになる」
これがまなつのビデオ撮影の答え。”今”というのは子どものときにしかないわけじゃなくて、大人になった未来でもその時の今があるということですね。その瞬間ごとの”今”を大切に生きることこそが楽しい未来、楽しい大人に繋がっていくということでしょう。
あすかが言っていたように、とてもまなつらしい解答だと思います。これに近いことは最初からなんとなく出ていたし、言葉として形にするのが難しかっただけなのかも。
最後に、「どんな女王様だったとしても、ずっとず~っと、友達でいること」という濃厚なまなロラを付け加えてEND。
まなつの将来の話…というよりは、まなつの掲げる”今”という概念について掘り下げる回だったかなと思います。
今が一番大事、というのは決して刹那主義的な考え方ではない。未来も今の積み重ねの先にあるんだからその瞬間ごとを大事にしていく。大人になったらそのときの今があるということを示す、テーマに関わる重要なお話でした。
今回はまなつを見守る立ち位置になっていたローラですが、まなつやさんごが悩んで迷って答えを出すからこそ、ブレないローラの夢もコントラストになっていましたね。
投稿がだいぶ遅れてしまいました。すみません。
次回も日曜月曜が忙しいので早くても火曜になりそう。