トロピカル~ジュ!プリキュア12話感想です。
やはり第2クールはローラに試練を与えるシナリオだ
おしながき
風紀委員会の襲撃
あすかが来る前に、風紀委員会の襲撃を受けたトロピカる部。
人魚の噂の原因がトロピカる部にあるんじゃないか、ということだそうで。
しかも人魚がいることを本当に疑っているのではなく、寄せられる人魚の噂が嘘であることを示すための当て馬ということでなおさら納得ができないところです。
これにはローラも「いるんだけど!」と憤慨。
いや、いたらいたで大変なんだけど。
しつこい風紀委員の捜査に怒ったあすかは生徒会長の白鳥百合子のもとへ。
対立している白鳥さんの差し金だと思ったんでしょうね。ですが、あくまで風紀委員会の独断のようです。
このシーンでは、生徒会長との間にあった過去の因縁がほのめかされていました。以前予想したように、部活絡みっぽいですね。
生徒会長にとって、部活のために走り回るあすかというのは予想外のようで、過去にあった出来事が浮かび上がってくるような気がします。
さて、トロピカる部はまたも風紀委員の捜査を受け。
ローラは見つからなかったものの、アクアポットを没収されてしまうのでした。
まあ、2回目の捜査の原因はローラにあったんですけどね。
存在否定による存在証明
一度目の襲撃の際にも「いるんだけど!」と、人魚の存在を否定されることが我慢ならないという様子だったローラ。
「人魚なんているわけない」と呟いた風紀委員長に対して思わず
「だ~か~ら、いるっての!」
と姿を現してしまいます。これぞローラ。
結果的にはこの目撃情報が2回目の捜査に繋がってしまい、アクアポットが没収されてしまったわけですね。
こんな時に限ってやってくるのが敵というもの。
私は大丈夫というローラを残して、まなつたちはゼンゼンヤラネーダの出現場所に向かかいます。
残念ながら、アクアポットのないローラはヤラネーダとの戦いに貢献できないですからね。移動もできない。
ヤラネーダとの戦いはまなつたちに任せて。ローラにはローラの戦いがあるのです。
アクアポットの奪還ですね。
......
風紀委員長との追いかけっこをしながら委員会室へ。
追い詰められたローラは制服を着て生徒に成りすまします。
そんな器用に立てるんだ。
なおも人魚について問う風紀委員長。
ローラの返答は…
「人魚なんて…いるわけないでしょ。」
先ほどとは違い、人魚の存在を否定するローラ。
なぜなら、自分にはアクアポットを取り返さなくてはならから。
戦っている仲間たちのもとに行かなければならないから。
自分には使命と帰る場所がある。風紀委員長が人魚のことを信じていなくたって、自分の存在を知ってくれている人たちがいる。その人たちのために、彼女は自らを否定したんです。
ゆえにこれは、存在否定による存在証明だと言えるのではないでしょうか。
終わりに
まなつたちのもとへ行くために、人魚の存在を否定したローラ。
それがローラの正直な気持ちから生まれたことは間違いありません。
しかしながら、「いるわけない」と言うまでに一呼吸置かざるを得なかったのもまた、彼女の本音なのでしょう。
最後のシーンで制服を着て現れたように、ローラも本当はコソコソすることなく学校に来てまなつたちと過ごしたいのです。
でもそのためには今回以上に人魚であることを否定しなくてはいけない。もしかしたら言葉だけでは足りないかもしれない。
人と人魚の間で揺れるローラの物語はまだまだ続きそうです。
そういえば、まなつのイメージには入ってませんでしたが…
人魚だってスケボーできるんだぞ。