ヒーリングっど♡プリキュア6話が放送されました。
OPもがっつり映画の宣伝仕様。
前作スタプリの変身を見て懐かしくなって、前々作HUGプリの変身で泣きそうになる季節でございます。
さて本編はのどかのお母さんのお仕事にスポット。
そしてOPで示唆されていたグレースとダルイゼンの因縁も勃発です。今週は映画仕様でその映像ないけど。
おしながき
働くお母さん
のどかのお母さんのお仕事は運送ドライバー。
プリキュアには専業主婦のお母さんってそもそもあまり出てこないんですが、近年では世相を反映してか「働くお母さん」回が描かれることが増えたように思いますね。
もちろん専業主婦も就職している人もそれぞれのお仕事をしているわけなので、どちらがいいというわけではないのです。
全国のお母様方、いつもありがとう。
さて、お母さんが出かけるようになって様子が変わったのはラテ。
ラテはもともとお母さん(テアティーヌ様)のもとを離れてこちらにやってきています。のどかママもいなくなってしまえばさみしくなるのも道理。ラビリンも頑張ってはいますが、お母さんから得る安心感のようなものは誰にでも担えるものではないんですよねえ。難しい。
そんな生活が続いてのあくる日、ニャトランが窓を開けた隙にラテが脱走。
ラテの向かう先は…
ラテが向かっていたのはのどかママの職場。意外とあっさり見つかった。やっぱり寂しかったんですね。
ラテはのどかママにテアティーヌ様を重ねていたのでした。
そんな中、具合が悪くなるラテ。ビョーゲンズの出現場所はまさかのイチゴ農家。お母さんが危ない。のどかは苦しくなりながらも走ります。
生み出す者、蝕む者
イチゴ農家にはダルイゼンが降臨。
イチゴを我が子のように思う農家のおじさんに対して「人間から植物は産まれない」、と一蹴。
「あなた、ヒトの心が分からないの?」と怒るのどかママに対しても「だって俺、人間じゃないから」と吐き捨てる。
詭弁にも聞こえるダルイゼンの問答ですが、実は真理なのではないでしょうか。だって人間ではないのですから。常識が通じないのは当然なのです。
考え方の違う相手と話すときに、こちらの常識で語っていては相互理解に持っていけないと思います。
こちらのグレースとの問答もそう。
のどかはダルイゼンの行いを「酷いこと」と言いますが、ダルイゼンからすれば「自分が生きやすくなるための行為」に過ぎない(まあラビリンの顔に泥つけるのはシンプルに酷いけど)。そしてそれは、ビョーゲンズだけでなく地球のあらゆる生物が行っていることなんですよね。自分の生のために他の生物を食らい、排除する。
そしてそれを行っている最たるものは……人間ですよね。他の生物を食べ、環境を作り変えている。
ヒープリがその部分に切り込んでいくのかは分かりません。しかし意識していないはずはない。ビョーゲンズは"敵"ではあるとしても、"悪"であると断罪できるものではないかもしれません。
グレースvsダルイゼン
しかし、ダルイゼンの道理をグレースはまだ理解できない。母を、自然を、仲間を傷つけられて怒り心頭。
そんな様子のグレースに対して、ダルイゼンは「やるじゃん」と好戦的に向かい合います。冒頭から気だるげにしていたギャップが効いていますね。
しかし、スパークルがやられそうになるのを見て即Uターン。
ダルイゼンには目もくれずに、仲間を助けに走ります。
これがプリキュアの本質。怒りに任せて敵を倒すのではなく、大切なものを守るために戦うのです。
そんなグレースに、不快感をあらわにするダルイゼン。
グレースにもダルイゼンの理解できない部分があり、ダルイゼンもまたグレースに理解できないものを感じた。
単にプリキュアと敵が対立するのではなく、お互いにわからない部分がある、という演出になっているのが面白いですね。
プリキュアとビョーゲンズの対立とは少し違う、グレースとダルイゼンの対立が生まれた瞬間でしょうか。
この考え方の違いが今後どうなっていくのかが、ヒープリの重要なポイントになっていきそうです。
母はいつでも見守っている
冒頭で、いろんなお母さんの在り方についてお話ししました。外で働くお母さん、家で働くお母さん。近くにいるお母さん、遠くにいるお母さん。
イチゴ農家の例もありました、親子の形は様々。
近くにいなくても、きっと見守ってくれているはずです。がんばれラテ、再会の時まで。
おわりに
様々な”親と子”にスポットを当てつつ、
人間とビョーゲンズの考え方やスタンスの違いも見られた回でしたね。
本格的な邂逅を果たしたグレースとダルイゼンの今後に注目です。
最後に…
やっぱり野乃はなちゃん、めっちゃかわいい。顔芸の安心感。
特別な企画がない限り、恐らく今回の映画が最後の雄姿になるでしょう。寂しいけど、先輩としてがんばれはなちゃん。