【ヒープリ16話感想】永遠なもの、移ろうもの、巡るもの【ヒーリングっど♡プリキュア】
おしながき
枯れた大樹
その木の下で友情を誓い合った友達は、永遠に友達でいられるという「永遠の大樹」。
そんな伝説にあやかりに来たのどかたち。
しかし…永遠の大樹はかつての姿を失っていました。
「永遠」の名を冠した木は、皮肉にも朽ち果てつつある。
そして、その場に居合わせた哲也さんも、永遠の大樹に誓ったはずの友情を失ってしまった人でした。
「御覧の通り、この木は終わりかけのつまらん木だ。」
その言葉は、木だけでなく自分自身に向けた言葉でもあるようで。
彼に漂う物悲しさを、のどかも感じたようでした。
失われつつある命と友情を目にしたのどか。
永遠なものはないのか?
それが今回の主題です。
友情をとりもどせ!
エレメントさんのお願いで、のどかたちは哲也さんと友情を誓った2人を探すことに。
3人がよく行っていたという喫茶店を見つけ、日出夫さんと史さんに会うことが出来ました。
喫茶店の店員さんが言うには、2人でいつも来ているとのこと。そう、2人。
「大樹に行ってください」とのどかが頼む一方で、ちゆは2人の指に光る指輪を見つけ、事情を察します。2人は結婚していたのですね。そして、哲也さんと別れた原因も恐らくはそこにある。
大樹には行けない。今更話すことはない。
2人の結論はNoでした。
のどかは再び永遠の大樹のもとへ。哲也さんに喫茶店に2人がいることを伝えますが、こちらも答えはNo。
3人の出した答えに、のどかは落ち込みます。
3人をもう一度会わせたい。それは彼らのためだけではなく、自分たちの友情もいつか
壊れてしまうかもしれないということを否定したいという想いもあったから。
そんなのどかの不安を取り払うように、ちゆとひなたが改めて、大樹に友情を誓うことを提案します。やっぱりこの3人、いいトリオですね。
自分たちの友情は決して壊れることはないという誓い。そして、彼らの友情を必ず取り戻すという誓いでもある。永遠の大樹のジンクスは、終わっていない。
プリキュア・・・永遠に
3人とも、かつて誓った友情を「過去のこと」とし、振り返らないようにしていました。
でも、本当に忘れたい記憶なら、大樹のもとに通うことはないでしょうし、思い出の喫茶店にもいかないはず。
必要なのはきっかけ。そのきっかけを用意するため、のどかたちは「永遠の大樹ありがとうフェス」を企画したのでした。
フェスには多くの人が集まり、大樹が愛されていたことが伝わってきます。
一方で、哲也さんたちは遠くから見ているまま。このまま会うことなく終わってしまうのか…
そんなところに現れるはビョーゲンズ。タイミングが良いのか悪いのか。
哲也さんたち3人は、大切な場所を守るため、再び大樹のもとへ集いました。
大樹への想いと、誓った友情はやはり残っていましたね。
前回のケンカと同様、奇しくもビョーゲンズの出現が3人を引き合わすきっかけとなりました。
哲也さんたちの友情を見届けたのどかたち。ここからはプリキュアのターン!
彼らの友情を見て、自分たちの友情も確かめたグレースたちは、その力でビョーゲンズを討ち果たすのでした。
さて。
3人の関係は確かに変わりました。誓った友情は、ずっとそのままではいられなかった。永遠の大樹の命も永遠ではなく、朽ちるときが来た。
では、永遠はないのでしょうか?
今回、同じように大樹の伝説を知った3人の少女たちが、哲也さんたちを引き合わせました。
ずっと変わらないものはないかもしれない。でも伝説は受け継がれ、新たな出会いを生み、巡り巡って過去の友情をも復活させた。
大樹の命は尽きても、新たな命がまた芽吹く。
すべては変わりながらも受け継がれて繋がっていく。
それはある意味で永遠と言えるのではないでしょうか。
今回のお話はそんなところがテーマだったと思います(ざっくり)。
そう、受け継がれる。友情の伝説だけでなく、プリキュアの伝説も。
テアティーヌ様からラテへ。かつてのプリキュアからその子孫へ。
4人目の戦士、その登場は近い。
上手い感じで締めたけど4人目の子まだ予告にもいませんよね