ヒーリングっど♡プリキュア11話の感想です。
新アイテム、新技、新商品。
おしながき
ヒーリングッバイ
先週から続くビョーゲンズの同時発生。残るメガビョーゲンは2体、どちらも時間が経って強くなっているでしょう。プリキュアたちは事態を切り抜け、エレメントさんと自然を助けることが出来るのか……
と、思ったら瞬殺。
まあ出現順が美術館→花畑→川なので、強さ的には美術館の個体と同じくらいですか。逆に言えば花畑のメガビョーゲンはかなり育って強くなっていることが予想できますよね。
川は元通りになりましたが、ラテ様の容態は悪いまま。最後のメガビョーゲンを浄化しない限り、ラテ様は回復しません。
ここからが本番です。
最後のメガビョーゲンのいた場所。
そこは見るも無残な光景。メガビョーゲンによって一面蝕まれています。
メガビョーゲンも、今までに見たことがないほど巨大化。
それでもグレースたちは「絶対お手当てするんだから!」と立ち向かいます。
しかし、メガビョーゲンの攻撃に歯が立たず、吹き飛ばされてしまいます。
ダルイゼンには「これでプリキュアともヒーリングッバイかな」、と皮肉めいたセリフを吐かれる始末。
プリキュアは初の敗走を喫してしまったわけです。
のどかの強さ
吹き飛ばされた先で目を覚ましたのどか。急いでお手当てに戻らなきゃ、と立ち上がりますが…
ちゆとひなたは座ったまま。戦いへの不安を吐露します。
プリキュアとして戦ってきて、はじめに壁にぶつかるのがここなんですよね。彼女たちだって、決して戦う覚悟がなかったわけじゃない。でも、いざ倒せない敵が出てきたとき、やっぱり戦うのが怖くなってしまうんですよね。まして、彼女たちはまだ中学生ですから。
3組で分かれたまま頑張っていれば…途中の選択を間違えたのかもしれない、と嘆くのはペギタン。
選択の連続だった前回。自分たちの選択が間違っていたかもしれないと思うと、次に進むのが怖くなってしまいますよね。
ですが、
「そんなことないよ!」
と否定したのは、前回自分の選択を反省していたのどかでした。
だって、ラビリンたちの判断のおかげで光のエレメントさんや美術館を守れたのは事実だから。
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前回の感想の最後に私はこう書きました(10話の記事は同日にアップしていますが下の文章は11話を見る前に書いてます。ホントですよ。)
ただ、それでも美術館を守れたこと自体は、誇っていいことだと思うんです。命や作品はそれぞれがオンリーワンで取り返しのつかないもの。救えたことに間違いなんてないですから。
のどかも、このことをちゃんとわかっていたんですね。
助けられたのは事実だし、そのこと自体は喜んでいいことなんですよ。
だとしても、最後のメガビョーゲンを倒せなければ、花のエレメントさんは救えないというラビリン。
それに対しても、
「諦めなければいいんだよ。みんな、見捨てるつもりで花のエレメントさんを最後にしたわけじゃないでしょ。」
と返します。
実際の医療の現場では、救える者と救えない者を見極めて対応しなくてはいけないときがあります。もちろんこれは正しい考え方だと思います。
でも、どちらを選ぶか、ではなく全部助けたいのがプリキュアなんですね。
根性論ですが、決して切り捨ててはいけない人の想いだと思います。
そして、諦めない限り、戦いは終わらないと。
強いですね、のどかは。
私は、のどかの「何が何でも助けたい気持ち」が、危険なものだと考えていました。一歩間違えれば身を滅ぼす自己犠牲に繋がると。
でも今回、のどかの過去の経験から来る強い想いが、みんなを元気づけたんですよね。彼女の強さが無ければ切り抜けられなかった。
自分ものどかのことを見誤っていたのかな……と、反省。
お医者さんの想い、患者さんの想い
森にいたエレメントさんの声を聞いて、再びメガビョーゲンのもとに。さあ、決戦です。今度は、プリキュアは絶対に諦めない。
策はないけれど、諦めなければチャンスは来るはず。
そんな想いで繰り出した攻撃は、ついにメガビョーゲンに届きます。
しかし、メガビョーゲンからも反撃。グレースたちは再び地面にたたきつけられてしまいました。
追い打ちをかけるように、「見ろよ。あいつは諦めてるぜ。」というダルイゼン。
泣きそうな顔でキュアスキャンをするグレースとラビリン。
あいつとは、花のエレメントさんのことでした。
花のエレメントさんはメガビョーゲンに力を吸われ、助けを求める気力もない状態。
エレメントさんが消えたら、蝕まれた土地はもう戻らない。エレメントさんは地球の命そのものと言えますね。
そんなエレメントさんに、語り掛けるグレースたち。
「諦めないで、エレメントさん!」
プリキュアも、他のエレメントさんも、みんな助けたいと思っている。でも、花のエレメントさん自身が諦めてしまったら意味がないと。
これは、病床ののどかがお医者さんに言われたことと同じ。ここでも、のどかの経験が生きています。
「僕たちも諦めない。だから、のどかちゃんにも、諦めずに戦って欲しい。」
お医者さんだけが諦めないのではなく、患者さんも諦めない。双方の戦う意思が大切だということなんですね。
諦めないプリキュアに、戦う意思を取り戻したエレメントさんの想いが重なるとき、奇跡は起きるのでした。
新たに得たヒーリングボトル。エレメントさんから分けてもらった力。
プリキュアとヒーリングアニマルとエレメント。
”みんなで地球の病気と戦う”という想いの象徴と言えるでしょう。
新しい浄化技、「プリキュア・ヒーリングオアシス」によって、ついにメガビョーゲンを浄化することが出来ました。
おわりに~新たな脅威~
新たな力を手にし、メガビョーゲンを浄化したプリキュアたち。
ですが、新たな脅威はすぐそばに。
巨大化したメガビョーゲンが放出したタネのようなものが、エレメントではなく生物に感染。
しかもメガビョーゲン化するのではなく新たな幹部になりそうです。
メガビョーゲンの放出したタネから新しい幹部が生まれる?
幹部格がこうして誕生するとなると、ダルイゼンたちのルーツも気になってきますね。
キングビョーゲンがメガビョーゲンの上位存在で、彼らはキングビョーゲンのタネから生まれたのかなぁとか予想しておきます。
最後に小話ですが、メガビョーゲンのタネが植え付けられた生物は恐らくヌートリア。
日本におけるヌートリアは外来種(特定外来生物)で、生物である一方、環境の破壊者でもあるんですよね。もちろん侵入の原因は人間です。
「自然」とその「侵略者」の両方の側面を持つヌートリアは、この作品に新たな視点を提供してくれそうです。改めてヒーリングっど♡プリキュア、深いなあと感じた次第でした。