トロピカル~ジュ!プリキュア38話感想です。1週間遅れました。
テニス対決とヤラネーダ
壁に向かってひとり、テニスの練習に励むあすか。
しまい込んだはずのラケットを引っ張り出しながらも、進路希望表は書くことができないでいました。そんな宙ぶらりんのあすかを眺めているのが百合子でしたね。
百合子は生徒会長の引継ぎを終え、さらにはテニスの強豪フェニックス学院の推薦候補でもあるようで、あすかとは正反対の順調ぶり。
あすかの未練を知ってか、はたまた自分のケジメのためか、百合子はあすかにテニスでの対決を挑みます。
2人を隔てる壁を超えるには、コートに入るしかない。はじめは渋っていたあすかも、「負けるのが怖いの?」とベタな挑発に乗っていきます。この2人の回だけ雰囲気がスポ根だ。
試合ははじめ百合子の一方的な展開だったものの、徐々にあすかが盛り返していく。
そして白熱する試合の中で、お互いの過去を思い出しながら感情がヒートアップしていきます。
一度仲間を信じられなくなりながらも、トロピカる部との関わりによって再び仲間を信じられるようになったあすか。その一方で百合子はずっと、あすかと再びテニスをするときを待っていた。切ないすれ違い。
それだったらあの時ともに戦って欲しかったというあすかの気持ちも分かるんだけど、こうしてみるとブレずにあすかを信じようとしていた百合子の肩を持ちたくなるかも。
そんなとき、ヤラネーダが出現。
百合子は修学旅行で現れたキュアフラミンゴがあすかであることに気づいていました。試合を中断しようとするあすかを引き留める百合子でしたが…
”今”のあすかにとって、一番大事なものはトロピカる部のみんなで、プリキュアとして共にヤラネーダを倒すことになっていたのでした。
試合より仲間が大切。「今の私は仲間じゃないのね」とでも言いたげな百合子と、あすかのラケットだけがコートに残るカットが印象的でした。
あすかの今と未来
あすかは今回、百合子との試合よりもトロピカる部のみんなを選びました。
でも、それは”今”の話。
中断してしまったけれど、百合子とのラリーを通してあすかは覚悟を決めていました。進路希望表に書かれていたのはフェニックス学院の文字。
あすかの”今”一番大事なことはトロピカる部にあったけれど、高校生になったときの一番は違うかもしれない。取り戻したい大事なもののために、あすかはようやく一歩を踏み出せたんじゃないかと思います。
譲られた推薦ではなく、自分の力と意志でフェニックス学院に進むことで百合子との関係は元に戻る。試合の中断にはそんな想いもあったのかもしれませんね。