えのメモ

プリキュアとミリオンライブについて日々考えている者です。

【ネタバレ注意】映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪! ざっくり感想

『映画トロピカル~ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!』が本日公開となりました。

私も早速見に行ってきましたので、初見の感想を残しておくという意味も込めてざっくりワンテーマだけ振り返ります。

 

というわけでここからはネタバレ注意。映画未試聴の方は絶対に見ないでください。

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いきなり本題ですが、映画トロプリのテーマは、

「滅びた王国に対して、何ができるか」

ということなのではないかと私は思いました。

 

今回の映画の敵であるシャロン王女は、既に滅びた王国の王女であり、自らもずっと前に力尽きている、いわば亡霊です。生前の想いが、ある種の怨念と化した存在。

 

これは非常に難しい敵。プリキュア敵を倒せばそれで済む話ではないのはいつものことですが、今回の場合、”救う”とか”説得する”とかも通じないんですよね。既に滅びてしまっているシャロン王女にとって、眩しい今を生きる人たちの姿や言葉は気休めにもならない。

だから、みんなが向き合おうとしても、なかなか牙城を崩せない。想いを伝えても、歌を歌っても、シャロン王女はまだ下を向いていた。

 

そんなシャロン王女の心を最後に溶かしたのは、ローラの「歌を歌い続けて、伝えていく」というものだったんですね。

過去の存在であるシャロン王女に対して、今を生きるローラたちが出来ることは、伝えること。そして、忘れないこと。今回の映画のメッセージは、そんなことだったんじゃないかと思います。

 

 

滅びた国の王女。これまでのプリキュア映画の中で、実は最も難しいテーマだったんじゃないでしょうか。前半部と後半部で、王女や雪の王国に対する印象がガラッと変わる演出は見事でした。雪というものが持つ二面性ですね。それから序盤に貼られた布石を回収していく作りでもありました。細かいやりとりも楽しかったし、ハトプリ勢のことも話したいんですが…もうちょっとちゃんとした感想は、少なくとも2回目を見に行ってからにしたいと思います!またいつか。