トロピカル~ジュ!プリキュア3話の感想です。
今回の主役は涼村さんご。1話や2話ではいつもニコニコしていて人付き合いも上手、という印象でした。さて彼女はどのようにプリキュアへと変身していったのでしょう。
おしながき
涼村さんごの憂鬱
涼村さんご。はい、可愛いですね。
さんごはいつもニコニコしていて、優しい女の子。しかし、周囲に合わせがちで自分の「好き」をなかなか言い出せないでいます。
ひとつ押さえておきたいのは自分の好きが無いわけではないということですね。冒頭では新作のコスメに対して、あとの水族館ではローラに対して「可愛い」と伝えることができています。
自分の好きを周りの友人たちに伝えることができなくなってしまっているのがいまのさんごなんですね。
友人と遊んでいるときも、さんごはみんなと意見を合わせてしまう。
しかし、まなつとローラとの出会いが彼女に変化をもたらします。
水族館で人魚であるローラと出会ったさんご。彼女はローラを可愛いと感じる。
しかしその後の会話で、人魚は面白い顔であったということになり、さんごもそれに同調してしまう。
同調してしまうのはいつもと同じ。ですが、可愛い人魚との出会いに嘘をついてしまったことは、さんごの心にくさびとして残ったでしょう。
そんなことが影響してか、翌日のお昼に屋上で食事をしようとするまなつにひとりついて行くことにしたさんご。
そして、まなつの好きを迷わない姿勢を羨ましいと思っていることを告げるのでした。
そこでなんとローラとも再会。ローラは「自分の可愛いが信じられなくてどうするのよ」、と主張。
態度で示したまなつと、言葉で示したローラ。2人との出会いが、さんごの心情に変化をもたらすわけです。
「やる気」と「好き」を取り戻せ
ショッピングの最中に、怪物が出現。
人魚のウワサを聞いていた3人は、人魚が悪者ではないかと言います。
そんな3人に思わず言い返すさんご。そしてまなつを追って走り出す。
人魚は悪者じゃないし、本当は可愛い。
プリキュアは可愛くてカッコいい。
自分もそんなプリキュアになれるかもしれない。
自分の「好き」、自分の「可愛い」を信じるために勇気を振り絞った彼女に、プリキュアの力は宿るのでした。
さんごは自分の「可愛い」を主張することから逃げていたんですよね。誰が悪いわけでもないけれど、自分を信じられなかった過去。
でも、もう逃げない。自分の「可愛い」であるプリキュアが、負けるはずはないと信じているからです。
かくして戦いは終わり、またショッピングに興じるまなつたち。
先ほどのように、さんごは自分の「好き」を信じてみる。
周りと合わせようとしなくても、周りのみんなはさんごの「好き」を否定したりしない。それを知った彼女は、これから自分の好き、可愛いをどんどん主張していけるでしょう。
終わりに~優しさはそのままに
周りに同調しがちなさんごの性質がフィーチャーされていたお話でしたが、もうひとつ注目したいところがあります。
それは、さんごがとても優しい子であるということ。
欲しいアイスを手に入れられなかった子に自分のを譲ったり、
落とし物を拾って届けたり(彼女の周囲に気を配る性質がここではプラスに働いています)。
これは間違いなくさんごの長所です。そしてまなつがさんごをプリキュアに向いていると言ったのも、優しくてみんなと仲良くできるという彼女の長所を買ってのこと。
さんごが自分の良くないところと向き合って成長をするというストーリーではありましたが、それ以外に、彼女はもともと良いところをたくさん持っているということも重要なことだなあという3話でした。
3話はここまで。次回はキュアパパイヤになる一之瀬みのりが登場。ここまで全く出番がありませんでしたので、どうなるか読めませんね。楽しみに待ちましょう。
20日には映画も公開されますから、そちらも楽しみですね。また来週。
でも、人魚も面白い顔をするみたいですよ