えのでんです。始まりました、「ヒーリングっど♡プリキュア」。というわけで今週からプリキュア感想を本格的に始めていきたいと思います。
スタプリのまとめ感想はいつか必ずやります。やります…
ここにきている人は本編を見ていると思いますのであらすじはざっくりで。第1話では、主人公である「花寺のどか」のプリキュア覚醒を中心に、物語の舞台・世界観や、各キャラクターの関係性が描かれましたね。物語のテーマや方向性が掴める完成度の高いお話だったのではないでしょうか。
ここからは気になった部分を中心に、本編を振り返っていきたいと思います。
おしながき
新たな町と新たな出会い
物語は主人公である「花寺のどか」が「すこやか市」に引っ越してきたところから始まります。
すこやか市は海の見える町で、温泉やハーブショップ、鍼灸院、リフレクソロジーといった「体に良さそう」な施設が並んでいる。
「フワ～」と前作妖精の名前を叫びながら新居を見て回った後、のどかは早速町に繰り出しました。出会った外国人観光客に話しかけたり、重い荷物を持ったおばあさんを手伝ったりと、「明るくてやりたいことに積極的」「人助けがしたい」という人柄が見て取れますね。
のどかがこの町に引っ越してきたことには理由がありそうですが、それについては後ほど。
のどかは新しい場所で様々な出会いを果たします。1人はアニマルクリニックの前で出会った「平光ひなた」。かわいいですね。プリキュアになりそう。
そしてもう1人、海沿いの道路で「沢泉ちゆ」との出会い。かわいい。プリキュア。
雑？まあこの子たちはそのうち掘り下げられるのでそのときに…
ぶつかったひなたとのやりとりだったり、疲れたのどかに対するちゆの言動だったり、短いコンタクトの間でそれぞれのパーソナリティが分かるように演出されていたのではないでしょうか。
そして、最後の出会いはラビリンたちヒーリングガーデンからやってきた妖精、そして彼らと敵対するビョーゲンズという組織でした。
緑がたくさんある広場でくつろぐのどか。そんな豊かな風景を、ビョーゲンズの「ダルイゼン」が呼び出した「メガビョーゲン」が襲います。
一度は避難したのどかでしたが、犬が取り残されていることを知り、助けに戻ります。
「大丈夫…私はもう、走れる…！」彼女には苦しかった過去の思い出があるようです。しかし、そこから自分は変わったんだと鼓舞し、彼女は走ります。そしてこの勇気が、大きな出会いを引き寄せるのでした。
とはいえ、彼女の人助けには「自身の危険をも顧みない危うさ」「自己犠牲にも似た行動原理」も感じますね。後ほど詳しく触れますが自身が病気から救われた経験に起因しているのかもしれません。このあたりの精神性がどのように影響してくるのかは今後気になるところですね。
めげない妖精ラビリン
ラビリン、ペギタン、ニャトラン、そしてラテは「ヒーリングガーデン」からやってきた妖精。ヒーリングガーデンの女王テアティーヌからの命を受け、「地球のお手当て」をする人間のパートナーを探しに来ました。
性格やノリで決めようとするペギタンとニャトランに対して（それも大事だと思うけどね）、ラビリンはそれではダメだと...迫りくる脅威に負けないため、「（絶対失敗しない）お医者さん」を探すべきだと主張。D門M知子かな？
責任感・使命感の強い妖精といった印象。今回は町で人を呼び止めようとしてレジ袋で叩かれる、喋っているのに無視される、よくできたぬいぐるみだと思われてスルーされるなど、人間界の厳しさ（？）を知ることになりました。世間は妖精に冷たいなあ… 誰もまともに取り合わないどころか、驚いたり不気味に思ったりといったリアクションすらないのは笑っちゃいますね。これが科学の発展の弊害ってヤツか…
それでもめげないラビリンは凄い。その後、パートナーは見つからないままビョーゲンズとの戦闘に。そこでもラビリンは自分よりも何倍も大きい敵に立ち向かいます。…何度も吹っ飛ばされますが。吹っ飛ばされ系妖精ラビリン。
「やってみなきゃわからないラビ！」「だからってほおっておけないラビ！」戦力差や危険はわかっている。それでも目の前で苦しんでいるものを放ってはおけない。
大切なのはその勇気。
プリキュアではしばし語られることですが、必要なのは「戦う力」そのものではなく「立ち向かう心」。奇跡は想いに呼応して起こるのです。
そして強い想いは強い想いを引き寄せる。同様の勇気を持った少女との出会いが起きるのです。
二人でプリキュア！
混乱のさなかにのどかと妖精たちは出会いました。しかし、のどかはなんの力も持たない女の子。ラビリンが探していた「お医者さん」でもありません。ラテを助けるためにはメガビョーゲンを浄化しなくてはならないのです。あんな恐ろしい敵をどうやって…
しかし、苦しむラテを見てのどかは自分に課した決意を思い出す。「今度は私の番。」苦しむラテに優しく語りかけながら、「私に何かできることない！？私、なんでもする！」と叫ぶのどか。
「あなたには無理ラビ！」とのどかを諫めるラビリン。それでものどかは逃げない。
「だからって放っておけないよ！」
そう、それはラビリンが抱いていた想いと同じだったのです。目の前で苦しんでいるラテを助けたい。地球を助けたい。2人の想いが重なったとき、心の肉球が反応し、奇跡が起きたのでした。
『スタート！』「プリキュアオペレーション！」
『「重なる二つの花！」』「キュアグレース！」「ラビ！」
花のプリキュア、「キュアグレース」の誕生です。
変身バンクは東映アニメ界の巨匠、志田直俊。プリキュアシリーズでも数多くの素晴らしいバンクや戦闘シーンを描いてきた説明不要の人ですね。
変身シーン、白衣が戦闘服（ドレス）に変化していくのが良い演出でした。
口上をグレースとラビリンの2人で言っているのも素敵でした。まさしく「二人でプリキュア」ですね。
戦闘は毎度恒例の大ジャンプ、そしてお医者さんらしいレントゲン能力からの必殺技披露。戦闘中も二人で積極的にコミュニケーションをとっていて面白かったですね。
メガビョーゲンを浄化した後は「お大事に。」まさしく「地球をお手当て」するプリキュアといったところでしょうか。
戦闘が終わった後も、「自分の体じゃないみたーい！」とはしゃぐのどか。この喜びようには、単に不思議な力を得たからという以上のものがありそうです。それについて次項で。
花寺のどかの過去
1話を語る上で欠かせないのが「のどかの過去」についてでしょう。今回の描写を見るに、引っ越しの理由や「誰かの役に立ちたい」という動機も、それが関係していそうです。
「やっと自由に走れるようになった」という母のセリフ、少し走っただけで息が上がってしまう描写。そしてなによりのどかの回想が決定的でしょう。
のどかは引っ越して来る前、病院に入院していたのです。
すこやか市に引っ越してきたのも、退院後の療養という意味があるのでしょう。長い間不自由な生活を行っていたため、元気になった今はとにかく色々なことがしたい。
そして、のどかが人の役に立ちたいというのも、自分がまわりの人に支えられ、助けてもらった経験によるものなのでしょうね。
この経験はのどかの今後に大きく影響することになるはずです。のどかがどのように成長していくのか楽しみです。
終わりに
「ヒーリングっど♡プリキュア」1話、素晴らしかったです。
この世界におけるプリキュアとは何なのか、ヒーリングガーデンやビョーゲンズがどういった存在なのかもおいおい語られていくと思うので楽しみですね。そしてなにより、残る2人の加入に期待大です。さて次回は…
パートナー解消。い つ も の 。
