えのメモ

プリキュアとミリオンライブについて日々考えている者です。

【トロプリ4話感想】みのりが尾ひれに触れるまで【トロピカル~ジュ!プリキュア】

 

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出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話

トロピカル~ジュ!プリキュア4話が放送されました。

キュアパパイア、一之瀬みのりが本編初登場です。

昨日見た映画に出てたけど

 

 

 

おしながき

 

 

 

一之瀬みのりが感じたリアル

まなつたちが図書室で出会った少女、一之瀬みのり。

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一之瀬みのり(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

人魚姫の物語を愛するみのり。しかし、彼女にとって人魚姫はヘクション...ではなくフィクション、「おとぎ話」であり、創作上の存在だったわけですね。

 

 みのりも人魚の物語を現実のことのように信じていた頃があったのかもしれません。その具現化が彼女の書いた小説、「マーメイド物語」。

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みのりの過去(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

ですが友人か、はたまた文芸部の部員か、自身の小説を否定されたことで、人魚を信じる心を失っていたわけですね。

 「信じる」というのはさんごのお話でも出てきたテーマで、もしかすると本作の重要ワードなのかも。

 

その後、まなつが小説を見つけて「続きが読みたい」と言い、さらには本物の人魚であるローラが現れたことによって、みのりの止まっていた歯車は再び動き出します。

ただ、それでもみのりは「信じる」ことができていないんですね。ローラの尾ひれに触れなかったのがその証拠。人魚を現実のものとして感じるのが怖い、ということでしょう。

 

そんなみのりの背中を押すローラ。

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ローラの演説(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

まなつはあなたの物語を面白いと言った。あなたがプリキュアになれると信じた。だからあなたも自分を信じなさい。

ローラからまなつへの信頼が感じられる演説でした。ここのローラについては記事の最後でもうちょっと補足したい。

かくしてみのりは一歩を踏み出し、はじけるプリキュアひらめく果実(フルーツ)キュアパパイアへの変身を遂げたのでした。

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キュアパパイア。パパイヤじゃないよ(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

 

踏み出した現実(リアル)を感じるように、ローラの尾ひれを触るみのり。

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尾ひれはリアル(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

普段のみのりからは一転して、コミカルな戦いを見せたキュアパパイア。きっとこれが彼女の心の中にある世界なんでしょうね。彼女の物語がこれから紡がれていくのを見ていきたいです。

 

 

陰から太陽の下へ

 今回のお話では光と陰が演出に用いられていました。

HUGっと!プリキュアでも似た演出が使われていて話題になりましたね。

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陰から光へ(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

自分はプリキュアにはなれない、という話をして以降、ずっと陰に入っていたみのり。

ローラに励まされたことで光の側へと踏み出します。

この演出は特徴的だったので気づいた人が多いと思いますが、もうひとつ、この演出にまつわるシーンがありました。それはまなつがみのりにリップを塗ろうとする場面です。

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陰に踏み出すまなつ(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

このシーンで、まなつはみのりのいる陰に踏み入っているんですね。

「太陽のよう」と比喩されるまなつは、陰なんて意に介さないということでしょうか。みのりが陰から光のある方へ踏み出したことも、太陽=まなつのいる方へ行くという意味も込められているように感じました。

 

 

人魚、ローラにまつわる暗示

みのりがローラがみのりにかけた言葉に、

「その足は、なんのためについてるの!」

というものがありました。

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その足は(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

これはもちろんみのりに発破をかける言葉なんですが、足のない自分は戦うことができないという意味も取れますよね。

2話では人魚はプリキュアになれないとも言っていましたし、自分を信じることができていないのはローラも同じなのかもしれません。

 

人間へと恋をした人魚が魔女の力を借りて足を得た代わりに声を失い、最後は願い叶わず泡となって消えた人魚姫の物語を、ローラは否定しました。

あとまわしの魔女との戦いの中、ローラの物語はどこへたどり着くのか。願わくばローラが人魚としてのアイデンティティを保ったまま、まなつたちと進んでいく姿を見たいですね。

 

みのりの小説に出てきた人魚のように。

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(出典:トロピカル~ジュ!プリキュア4話)

 

 

 

【トロプリ3話感想】人魚は可愛い顔?面白い顔?【トロピカル~ジュ!プリキュア】

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(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

トロピカル~ジュ!プリキュア3話の感想です。

今回の主役は涼村さんご。1話や2話ではいつもニコニコしていて人付き合いも上手、という印象でした。さて彼女はどのようにプリキュアへと変身していったのでしょう。

 

 

 

おしながき

 

 

 

涼村さんごの憂鬱

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涼村さんご(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

涼村さんご。はい、可愛いですね。

 

さんごはいつもニコニコしていて、優しい女の子。しかし、周囲に合わせがちで自分の「好き」をなかなか言い出せないでいます。

ひとつ押さえておきたいのは自分の好きが無いわけではないということですね。冒頭では新作のコスメに対して、あとの水族館ではローラに対して「可愛い」と伝えることができています。

 

自分の好きを周りの友人たちに伝えることができなくなってしまっているのがいまのさんごなんですね。

友人と遊んでいるときも、さんごはみんなと意見を合わせてしまう。

 

しかし、まなつローラとの出会いが彼女に変化をもたらします。

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さんごとローラの出会い(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

水族館で人魚であるローラと出会ったさんご。彼女はローラを可愛いと感じる。

しかしその後の会話で、人魚は面白い顔であったということになり、さんごもそれに同調してしまう。

同調してしまうのはいつもと同じ。ですが、可愛い人魚との出会いに嘘をついてしまったことは、さんごの心にくさびとして残ったでしょう。

 

そんなことが影響してか、翌日のお昼に屋上で食事をしようとするまなつにひとりついて行くことにしたさんご。

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屋上での一幕(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

そして、まなつの好きを迷わない姿勢を羨ましいと思っていることを告げるのでした。

そこでなんとローラとも再会。ローラは「自分の可愛いが信じられなくてどうするのよ」、と主張。

態度で示したまなつと、言葉で示したローラ。2人との出会いが、さんごの心情に変化をもたらすわけです。

 

 

「やる気」と「好き」を取り戻せ

ショッピングの最中に、怪物が出現。

人魚のウワサを聞いていた3人は、人魚が悪者ではないかと言います。

 

そんな3人に思わず言い返すさんご。そしてまなつを追って走り出す。

 

人魚は悪者じゃないし、本当は可愛い。

プリキュアは可愛くてカッコいい。

自分もそんなプリキュアになれるかもしれない。

 

自分の「好き」、自分の「可愛い」を信じるために勇気を振り絞った彼女に、プリキュアの力は宿るのでした。

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プリキュアの力(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

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キュアコーラル(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

さんごは自分の「可愛い」を主張することから逃げていたんですよね。誰が悪いわけでもないけれど、自分を信じられなかった過去。

 

でも、もう逃げない。自分の「可愛い」であるプリキュアが、負けるはずはないと信じているからです。

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私はもう逃げない(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

 

かくして戦いは終わり、またショッピングに興じるまなつたち。

先ほどのように、さんごは自分の「好き」を信じてみる。

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自分の「好き」(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

周りと合わせようとしなくても、周りのみんなはさんごの「好き」を否定したりしない。それを知った彼女は、これから自分の好き、可愛いをどんどん主張していけるでしょう。

 

 

終わりに~優しさはそのままに

周りに同調しがちなさんごの性質がフィーチャーされていたお話でしたが、もうひとつ注目したいところがあります。

それは、さんごがとても優しい子であるということ。

 

欲しいアイスを手に入れられなかった子に自分のを譲ったり、

落とし物を拾って届けたり(彼女の周囲に気を配る性質がここではプラスに働いています)。

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アイスを譲るさんご(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

これは間違いなくさんごの長所です。そしてまなつがさんごをプリキュアに向いていると言ったのも、優しくてみんなと仲良くできるという彼女の長所を買ってのこと。

 

さんごが自分の良くないところと向き合って成長をするというストーリーではありましたが、それ以外に、彼女はもともと良いところをたくさん持っているということも重要なことだなあという3話でした。

 

3話はここまで。次回はキュアパパイヤになる一之瀬みのりが登場。ここまで全く出番がありませんでしたので、どうなるか読めませんね。楽しみに待ちましょう。

20日には映画も公開されますから、そちらも楽しみですね。また来週。

 

 

 

 

でも、人魚も面白い顔をするみたいですよ

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(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア3話)

【トロプリ2話感想】まなつのワクワク、ローラの退屈【トロピカル~ジュ!プリキュア】

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(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

トロプリ2話の感想、やっていきます。

 

今回のタイトルは、まなつとローラ、それぞれの大事なことについて。そしてそれ以外にも重要なトピックがありました。

恒例のケンカ回となるワケですが…島から出てきて何もかもが楽しいまなつと、海からやってきてまなつしか頼れる相手のいないローラのすれ違い。まなつのポリシー。そしてプリキュアも普通の女の子であるということ。様々なテーマをうまくまとめ上げた、構成力の高い回だったと思いましたね。

 

 

 

おしながき

 

 

 

ローラの退屈とジェラシー

学校を楽しみにするまなつ。

部活へのこだわりが強いのは、島に同年代の友達がいなかったからかしら。

まなつの座席は窓際の一番後ろ、いわゆる主人公席ってやつですか。

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自己紹介(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

早速トロピカった自己紹介をしたまなつ。クラスのみんなも唖然としていましたが、

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涼村さんご(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

目の前に天使が座っていて助かりましたね。

この後さんごとしばらく過ごすまなつでした。さんごの話は無限に長くなりそうなので割愛。まあ来週が本番ですね。

 

家に帰ると、なんとローラが風呂場に。退屈だったとのこと。

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ローラは退屈(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

まあそりゃそうですよね。

まなつは地上の人ですから、学校へ行って、友達を作って、部活に入って...と、やりたいことがいっぱいある。

でも、ローラは独り人間の世界にやってきて、知っている人はまなつだけ。そりゃまなつがずっと居なくて、帰ってくるなり友人の話なんて始めたらつまらないし、ジェラシーを感じてしまいますよね。

ここのすれ違いが後のケンカに繋がってしまうわけです。

 

夜に水族館のプールで話をした時も、

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嬉しそう(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

まなつが「人魚の国に行きたい」と言ったらほら、こんなに嬉しそう。反対に、

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つまんなそう(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

まなつが学校の話や友達の話をするとほら、つまんなそう。なんですかねこの可愛い生き物は…

 

ローラがプリキュアの使命だのなんだのと言うのも、まなつの関心を自分に向けたいからなんでしょうね。プリキュアの話をしていればまなつは自分を見ていてくれるので。わがままに見えてなかなかいじらしいじゃないですか。

 

というわけで2日目、「プリキュアを探す」と理由をつけてまなつと一緒に学校に来たはいいものの、まなつは勉強したり、他の子と話したりしていてやっぱり退屈。ポッドから抜け出してしまい、まなつとケンカになっちゃいました。

 

 

プリキュアとして戦う理由

とはいえまなつだってずっとローラの相手をしてはいられないのは事実。

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大事なことはプリキュアだけじゃない(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

ローラも素直に寂しいと言えばいいものを、プリキュアの使命だとか地球のピンチだとか、それではまなつが「私にだって大切なものがある」と言い返すのも無理はないでしょう。プリキュアである前にひとりの女の子、これ重要。

 

でも、やっぱりまなつはローラが気になる。良い子。なにかを告げるリングの光も後押しして、ローラを探しに出る。

 

タイトルにもある、「どっちのダイジが一番大事?」その答え。

 

ピンチのローラを見つけ、まなつは改めて宣言しました。

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大切なものは、全部(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

「私、学校もめいっぱい楽しんで、プリキュアもめいっぱいやる!」

何のためにプリキュアとして戦うか。それは、ローラが繰り返していた使命とか、地球のためとか、そうじゃない。大切な友達であるローラのため。

前回、溢れるやる気のままに変身をしたときと違い、プリキュアになる理由が明確になった瞬間ですね。

 

戦いのあと、2人は無事仲直り。

まなつの言葉が嬉しかったローラと、ローラと仲直りできたことが嬉しいまなつ、2人の笑顔で2話はここまで。

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2人の笑顔(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア2話)

 

 

おわりに

今一番大事だと思うことをやれ。それがまなつのポリシー。

では、大事なものがいくつもあるときはどうするか?

という問いが生まれるわけです。

答えは全部やる。全部守る。

プリキュアでありながら普通の女の子でもある。そんな彼女たちにシリーズを通して受け継がれてきた矜持を、まなつも示してきました。

 

そのようなテーマを、ローラの気持ちと上手く掛け合わせてきた2話。とても良い回でした。

 

 

 

来週はいよいよさんごの変身するキュアコーラルの登場。

可愛すぎて死ぬかもしれん。

【トロプリ1話感想】常夏と人魚と魔女と3つの軸【トロピカル~ジュ!プリキュア】

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(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア1話)

トロピカル~ジュ!プリキュアが始まりました。

というわけでちょっとした感想を書いていこうと思います。

 

前作のヒープリでは20話あたりで色々忙しくなったのもあってリタイア...

今作は続けられるよう、ボリュームを減らして、要点を絞ってもう一度頑張ってみようかなと思います。

当日(日曜)夜更新目標。後回しの魔女には負けないぞ。

 

 

おしながき

 

 

夏海まなつとリップの秘密

主人公である夏海まなつがアバンから登場。

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「いま一番大事だと思うことをやれ」(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア1話)

島を出て都会の中学校へ。やりたいことをやるために。

やりたいことのために島に残るお父さん。

やりたいことのために今まで家族のもとを離れて水族館で働いていたお母さん。

そんな2人の間で育ったまなつもその遺伝子をしっかり受け継いでいることが良く分かりますね。それだけでなく彼女の元気いっぱいで島のみんなに愛されている様も伝わってくる、良い導入でした。

彼女が「いま一番大事なこと」を目指してどのように進んでいくか。それがトロプリの軸の1つなのは間違いないでしょう。

 

短い間で彼女の背景はかなり説明されていたので気になる点はあまりなかったんですが、挙げるのであればこのリップかしら

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リップとメイクの魔法(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア1話)

リップはお母さんから貰ったものらしい。「メイクは魔法」とまで言っているので、重要なストーリーがありそう。そんな大事なもの海に落としたらイカンぞ!

 

気になるのはこれくらいかな。

トロピカってるが気になる?大丈夫だ、10話もすれば気にならなくなるし来年の今頃はみんなトロピカってるから。

 

 

ローラ・アポロドーロス・ヒューギヌス・ラメールとその出自

野心家で腹黒、傲岸不遜。

地上に来た目的も、故郷グランオーシャンを救うためというより次期女王としての支持を得るためというなかなかの大物っぷりを見せました。

ローラのようなタイプは成長タイプ。まなつは完成タイプなので、まなつとの出会いでローラがどのように変わっていくか。それがトロプリの第2の軸かな。

まなつのことを「ニンゲン」と呼んでいたローラも、最後には「まなつ」と名前を呼び、成長の片鱗を見せました。まなつを自分のために戦わせようとしているあたり、先は長いですけど。

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名前呼びイベント。これがなきゃ始まらない(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア1話)

気になるのは彼女の出自。

どうやら女王と血縁関係ということではなさそう。もしかすると家族がいないんじゃないかな。ちょっと突飛な発想だけど。

彼女の呟いた「行くところがない」というのも、グランオーシャンが大変な状態だからとも取れる一方で、彼女が孤独であるからとも考えられる。まなつとの会話で「ホームシック」というワードが出たのも意味深。

 

まあ最大の謎は彼女がプリキュアになるかどうかですか。まあなるんじゃない?(適当)

 

 

後回しの魔女一味とその目的

グランオーシャンからやる気を奪い、地上にも進出してきた後回しの魔女一味(組織名が不明なので便宜上こう呼びますね)。彼らの目的は何なのかしらと。

 

暴れるまなつにさえぎられていましたが、カニのような敵チョンギーレが重要そうなことを言っていました。

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チョンギーレ。後回しの魔女のシェフ(料理人)らしい。(引用:トロピカル~ジュ!プリキュア1話)

「俺はただやる気パワーを集め...」

集める。

このことから、彼らの目的は人々がやる気を失った退廃的な世界を作ることではなく、やる気を集めて何かをしようとしているということが分かります。

連想できるのはやはり後回しの魔女ですかね。何にもやる気の出ない魔女が、他人からやる気を奪うことで自身の力にしようとしている...というストーリーがすぐに思いつきますが、そんなに単純な話だろうかとも思いますね。まだ情報不足。

 

トロプリの3つ目の軸。それは後回しの魔女一味の目的と、それにプリキュアたちがどう立ち向かっていくか。まあこれはいつも通りですね。

 

まあ魔女が直接侵攻してくるのはまだまだだと思いますんで。おいおい分かってくるでしょうからとりあえず後回しで。あ、これは良くないやつ。

 

 

おわりに

トロピカル~ジュ!プリキュア。1話は期待大でした。

とにかく明るい雰囲気のトロプリ。見方によっては「コロナ禍ではじめて作られたプリキュア」と言えるかもしれません。世間はまだまだ大変な中、トロプリは何を目指すのか、どこへ向かうのか。また1週間を楽しみに生きてくって感じですね。

野乃はなちゃんフォーエバー【プリキュアミラクルリープ感想】

「映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日」の円盤が届きました。

ちゃんとした感想はまた書くとして、今回は私が好きなキャラクターである「野乃はな」ちゃんのかわいいところ、カッコいいところを振り返っていくよ~。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

冒頭。小柄な体格にはアンバランスなでっかいリュック。はならしさ全開で好き。さあやはキャリーバッグ、ほまれはボストンバッグとそれぞれの性格が垣間見える。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

のどかとのファーストコンタクト。こんな面白いことある?

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

初めちょっく。映画でもノルマしっかり。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

あややほまれと比べると小さいのは分かってたけど、華奢なイメージののどかと比べても一段小さいのね。かわいい。

 

少し時間飛びまして、リフレインとの邂逅。

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

現役組を囲みながら勇ましい顔つき。かわいいとカッコいいの両立が野乃はなちゃんの最大の魅力ですね。

 

2ループ目、激突からのめちょっくで半ドン...じゃなくて天丼。

 

そしてのどかを信じて再び集う三世代。

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

残念ながらここではいいところなくリフレインに敗北。

 

落ち込むのどかを励まして3ループ目へ。

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

ここの励ましはひかるがメインではなのセリフは少なかったですね。ただ、「今日を繰り返す、この世界から抜け出そう!」という言葉ははならしい、というかHUGプリらしい言葉でしたね。そもそも止まった刻を動かして未来へ進もうというコンセプトが似ていますからね。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

「はじめまして…じゃ、ないんだよね?」

宣伝でも似たフレーズがあったような、映画コンセプトを象徴するセリフとともに3度目の出会い。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

ピンク3人娘。1人や2人じゃ破れなかったバリアも、3人なら突破できる。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

最後はみんなでグレースを応援。応援といったらキュアエールだよね。渾身のフレフレをありがとう。

 

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(引用:映画プリキュアラクルリープ みんなとの不思議な1日)

最後はみんなでお花見。

 

と、いうわけで野乃はなちゃんの出番は終わり。そしてシリーズとしても三世代のラストなので、それこそHUGプリのときのような全員揃ったオールスター映画でもない限りしばらく出番はないということになります。奇しくも自分たちが戦った相手と似る「未来を奪う敵」に対して、のどかやひかるたちとともに挑み、最後の雄姿を見せてくれたと思います。

 

ありがとう野乃はなちゃん、ありがとうHUGプリメンバー。また逢う日まで

プリキュアは”負”ではなく、”無”を否定する そこから考えるヒープリのこの先【ヒーリングっど♡プリキュア単発考察】

過去3シリーズほどのネタバレを含みます。

一応反転で見られるように隠してはあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリキュアシリーズでは、主に最終戦の展開として、全てを無に帰さんとするラスボスと戦うことが非常に多いです。

 

スター☆トゥインクルプリキュアのラスボスである「へびつかい座のプリンセス」の目的は、「宇宙の征服ではなく宇宙を無に帰すこと」でしたし

HUGっと!プリキュアのラスボスである「ジョージ・クライは暗い未来ではなく時の停止を望み」、

キラキラ☆プリキュアアラモードのラスボスである「エリシオの作った世界は絶望溢れるものではなく、感情を奪われた管理社会」でした

これは一例で、同様の思想を持ったラスボスは他にも何人かいます。

このように、世界を負の感情で満たすことではなく、また自身の欲望のために動くでもなく、世界そのものを消滅せんとする存在を、”無”の存在と呼ぶことします。

 

 

一方でその配下である幹部たちは基本的に”負”の存在です。

世界の侵略であったり、負の感情の生成であったりが彼らの目的です。

 

 

プリキュアたちは初め、負の存在である幹部たちと戦い、彼らの野望を阻止しようとします。

しかし戦いの中で、しばし彼らの事情や抱えているものを知り、正の感情と負の感情は表裏一体であることを知っていくのです。

正の感情があるからこそ負の感情もある。逆もまたしかり。

 

そして最終盤では、”正”も”負”も、全てを無に帰さんとするラスボスが現れます。

彼らの主張はこう。世界は不完全である。待ち受けるのは絶望である。だからすべてを無に帰すのだ、と。

それに対してプリキュアたちは抵抗します。世界には、未来には、辛いこともあるかもしれない。でも、希望が、明るい未来が待っている可能性を、私たちは諦めたくないと。

最後には、無の存在であるラスボスたちをプリキュアは討ち果たします。一方で、負の存在であった幹部たちとは手を取りあう、あるいは認め合いながら別の道を行く。

このような展開が、いくつかの、特に近年のプリキュアシリーズの流れとなっています。

 

つまるところ、プリキュアはただ単に希望を唱えているわけではないのです。楽しいことも、辛いこともあるけれど、未来を信じて進んでいくべきである。そんなことを伝えようとしているのですね。

 

 

 

さて、長くなりましたがここからがヒープリについてのお話です。

 

ビョーゲンズはどうかというと、彼らはプリキュア側から見た「負」の存在ですよね。

人や自然を蝕み、破壊する。それは彼らの生存のためであり、これはまさしく負の性質です。悪性ではなくあくまで彼ら自身の繁栄のためであるというのが面白いところです。

 

ビョーゲンズをこれまでのプリキュアシリーズの主張と照らし合わせてみると、やはり行く先は彼らとの共存、というかたちになるのではないかと思います。

ただ難しいのは彼らが悪性であるためではなく、生きるために蝕んでいるという点です。共存を選ぶ上で、ビョーゲンズによって蝕まれる何かというのは無くならないであろうことが予測できるわけです。

 

もしかしたらヒーリングっど♡プリキュアは、ものすごく難しいことをしようとしているのかもしれません。

 

もちろんビョーゲンズたちがプリキュアたちに浄化されて終わる可能性も否定できませんし、ラスボスであるキングビョーゲンの狙いが、地球を蝕むこと以外にあったりするとまたこじれてくるわけなのですが。

ビョーゲンズとの和解が終盤にあるのだとしたら、それがどのように展開されるのか。非常に興味深いなと、そんな話でした。

【ヒープリ27話感想】気球が飛んで、ラストで内容が飛んだ【ヒーリングっど♡プリキュア】

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衝撃のラスト

 

 

 

 

おしながき

 

 

 

悔しいのになぜ笑うの?

 

まずはメインのお話。

のどかのお父さんの後輩である気球サークルの参加する大会を見に行ったみんな。

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丁寧な描写と説明(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

昨年のスター☆トゥインクルプリキュア弓道の描写の丁寧さが話題になったように、今回のお話でも気球についての細かい説明がされていました。このあたりは流石プリキュアといったところですね。

 

真剣に気球に取り組むサークルの人たちにアスミも”好き”の気持ちを感じ、応援をしようと張り切ります。

 

一回目の競技では思うような結果が出ず。

応援していたアスミも、悔しさを感じます。悔しい気持ちというのも、アスミが初めて感じる心の動きですね。

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むむむ、です(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

ところが、当の本人は笑っていた。

そのことを疑問に思ったアスミは、本人に直接質問。ここが今日のポイントでしょうか。

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アスミの疑問(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

彼が笑っていた理由は、うまくいかない気持ちから来る諦めの笑顔。

こういった、負けた時に本気で悔しがらず、笑ってごまかしてしまうと心情は分かってしまいますね。私もそういう経験がある。

ただ、アスミにはまだ理解するのが難しいですよね。

 

アスミのまっすぐな質問は厳しいものだったでしょうが、彼の心には刺さったでしょう。

普段はなあなあで流されがちな部分を見逃さないアスミの視点は、我々に考える機会を与えてくれますね。

 

競技は2部に移り、倒れたメンバーに変わってアスミも協力することに。

風の精霊が協力するとかチートすぎますね。

アスミの真剣な気持ちにあてられたサークルの面々も、再度真剣なまなざしに。

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諦めない気持ち(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

競技自体はグアイワルの介入によって中断されてしまいましたが、まあ結果的には良かったのではないでしょうか。本当の勝利は、回復したメンバーを含めた本来のチームで掴むべきものでしょうから。

 

アスミの一時的な参入によって、彼らの風向きが変わった。良い落としどころでしょう。

 

 

 

 

不穏

さて、一方でビョーゲンズ側の動きは不穏な風向きでした。

まずは怪しい実験をするグアイワル。

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実験(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

その内容は、透明な水黒い水をどんどん足していって黒くするというもの。う~ん?

ただこれでグアイワルはメガビョーゲンもメガパーツを与えるほど強くなるということに気づいたようなので、今後どんどん強いメガビョーゲンが出てきそうです。

 

もう一つ、彼の野心は気になりますね。

「これで俺がナンバーワンだ!」

ここで言うナンバーワンとは、まさしくキングビョーゲンよりも上に立つということでしょう。グアイワルが自分を他の2人より下だと考えているなんてことはないでしょうし。彼の野心が終盤に一波乱をもたらしそうですね。ボスを出し抜こうとした奴は大体ロクな末路を迎えないですけどね……

 

 

もう1人、ラストに衝撃の展開をもたらしたダルイゼン。

冒頭で自分のルーツを聞いていたところから不穏でしたね。

「自分の宿主って覚えてる?」という発言から、ダルイゼンら3幹部もバテテモーダと同様に何らかの生物を宿主として生まれた存在のようです。そうではないかと以前から言われていましたが、今回で確定と。

なぜ今になって自分の宿主のことを気にし始めたんでしょうか。強いメガビョーゲンを生み出す方法を探すためかしら。

 

 

そして、冒頭は衝撃のラストへと繋がる。

 

 

不審な音を聞いたのどかとラビリンは、森の中でメガパーツを持ったダルイゼンと遭遇。止めに入りますが…

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衝撃の展開(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

まさかの展開。持っていたメガパーツをグレースに注入。のどかはそのまま倒れてしまいます。

完全に大団円の雰囲気だったので、最後にこんな急展開が来て驚きましたね…

人間へのメガパーツ投入もあるとは思っていたのですがまさか一発目がキュアグレースとは。

 

 

それにしても…

 

 

こういう展開、待ってました!

ヒープリはプリキュアの4人やそのまわりの人たちの等身大の悩みを解決していくシナリオが多く、お話づくりも丁寧で綺麗にまとまるんですが、その分大きく沈むような展開がなくて、その点においては少し物足りなさを感じていたんですよね。

沈む回で言えばちゆのイップスひなたのプリキュアやめる発言などがありましたが、どちらもすごく落ち込むというよりは日常の中で生じるちょっとしたズレ、齟齬といったものであったように感じます。もちろんそのような自然な悩みというのも面白いですしヒープリの魅力なのですが、ここらで一発頭をガーンとやられるような衝撃が欲しかったのも本音でして。そういう意味では今回のラストは次回の期待を大いに高める素晴らしい引きだったと思います。しっかり落としてからぶちあがる展開が見たいですね。

 

 

こうなってくるとダルイゼンの宿主は人間で、のどかの過去に関係してくるんでしょうかねぇ。来週はのどか・ダルイゼン双方で掘り下げがなされそうで楽しみですね。

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(引用:ヒーリングっど♡プリキュア27話)

次回予告でダルイゼンがグレースに発した言葉は、やっぱり「生きてるって感じ」なんでしょうかねぇ