ひろプリ4話の感想です。
今回はましろのお話。
冒頭、ましろはソラとの会話で「ソラちゃんみたいに強くなれるかな?」と言います。この段階ではソラが日本語を勉強していることに対して何気なく返した言葉...ではあるのですが、どうも自分には明確なビジョンがないという心理も関係していたよう。
その後、幼馴染の聖あげはが夢のため(保育士を目指すため)ソラシド市にやってきたこともあってか、
ソラに将来のことを聞かれたときに漠然とした悩みが顕在化してしまいます。
自身の将来の展望について、「特にない!?」と、気づいてしまうんですね。
中学生はアバウトな夢から現実的な夢にシフトしていくちょうど境目なので、具体的なビジョンがなくてもおかしくない時期だとは思います。が、ヒーローを目指して頑張るソラだったり、将来のために幼馴染が(急に)やってきたりでどうしても気になってしまうと。
そこから生まれた迷いは大事な時に歩みを遅らせてしまいます。
突如舞い降りたプリキュアへの道。自分以外にソラを救う人はいない。
そう思っていても、踏み出すことができない。
そこで声を上げたのがあげはでした。語るのは別れの直前のこと。
あの日、ましろはその優しさであげはを救った。その優しさこそがましろの強さであると、あげはは強く言葉にして伝える。
それを聞いて、朝のソラの言葉の真意に気づく演出がよかったですね。迷いに対する答えを、彼女はすでに持っていたんです。
そしてましろはキュアプリズムとして覚醒。
このあたりのやりとりを見て、最初は”外発的な変身だったな”と感じたんですよね。
でも、思い返せばあげはの言葉も元をたどるとましろの優しさに由来するものなんです。あげはにとってましろはヒーローで、今回あげはがましろを励ましたのもヒーローのようで。
”誰もがヒーローたりえる””ヒーローはひとりでは成り立たない”といったコンセプトを伝えたいんだと気づきました。
そういう点では、助けて助けられて、相互に干渉しながらヒーローになっていったましろはある種理想的で、
逆に”ヒーローになる”ことそのものが目的であるソラの方こそ危うさを抱えているといえるのかもしれません(ソラもキュアスカイになったときはエルちゃんを助けることが目的だったので、もっと根源的な部分の話になります)。
なんにせよ、ついに2人目のプリキュアが誕生。5話ではさっそくコンビとしての岐路に立たされるようで楽しみですもう見ました。はよ感想書け
「ターイム!」好きだったからまた使ってくれてうれしい