えのメモ

プリキュアとミリオンライブについて日々考えている者です。

【デパプリ最終話感想】今すぐじゃなくていいから、いつか【デリシャスパーティ♡プリキュア】

(出典:デリシャスパーティ♡プリキュア 45話)

デリシャスパーティ♡プリキュア45話感想です。一年間ありがとう。

 

 

 

おしながき

 

 

 

いつか

前回、ついにゴーダッツ/フェンネルを討ち果たしたプリキュアたち。

倒れたフェンネルを追ってゆい/プレシャスがたどり着いたのは彼の精神世界のような場所でした。

(出典:デリシャスパーティ♡プリキュア 45話)

そこにいたのは少年のフェンネル。示唆に富んだ描写ですが、ストレートに受け取るなら”身体が大人になっても心の成長は止まったままだった”ということでしょうか。

 

そんな彼に、ゆいは、”今すぐじゃなくていいから、いつか”笑顔が見たいと優しく話しかけます。この言葉、すごく良いですよね。

 

この後フェンネルは収監されることになるわけですが、彼の独房には何もなく、笑顔もまだ見せずにいます。

(出典:デリシャスパーティ♡プリキュア 45話)

これは未来に向けて進み始めているセクレトルーと非常に対照的ですね。

(出典:デリシャスパーティ♡プリキュア 45話)

未来に向かう早さは人それぞれ。失ったものの大きさや背負った罪の重さによっても変わるでしょう。

でもいつか、いつの日か笑顔を見せられればそれで良い。

そうフェンネルに伝えたゆいに始まり、「許すことは出来ないけど、最後まで貴方を見届ける」とマリちゃんが締める構成が美しかったなと思いました。

 

 

続いて、最終回ゆえのお別れ。

今回のお別れはパムパムたちがクッキングダムで果たさなくてはならない使命のためで、前向きなものなんですね。

(出典:デリシャスパーティ♡プリキュア 45話)

別れは未来に向かうため。そうやって進んでいった先で、またいつか会える。

貰った言葉と想いがあれば、離れていても大丈夫。

彼女たちが積み上げてきたものが活きていて、実にデパプリらしい一幕でした。

 

 

というわけで、デパプリ最終回でした。

フェンネルとの決着にしろ、別れにしても、ゆいと拓海にしても、いま全てを解決するのではなく未来を見据えたものになっていましたね。

(出典:デリシャスパーティ♡プリキュア 45話)

個人的にプリキュアでは未来を描きすぎるよりも、こういう可能性を残す終わりの方が良いと思います。未来は無限大というのはシリーズ通して伝えてきた、そしてこれからも伝えていく部分だと思うので。

 

 

最後に

そんなわけでデリシャスパーティ♡プリキュア、一年間ありがとうございました。

ごはんを取り巻く人間関係を描き、そんな関係性から生まれた光の戦士や、関係性ゆえに歪んだ者たちが戦い、複雑に絡みながら最後はごはんが結ぶ。原初のテーマから色んなものがどんどん繋がっていく面白い作品だったなあと思います。

 

終盤のあたりで私の方が忙しくなってしまって、感想も止まってしまったのが心残りなので、空いた部分は時間を見つけて埋めていきたいと思っています。とはいえいつになるかわからないので気長にお待ちください。

 

そして新作”ひろがるスカイ!プリキュア”の放送ももう始まっています。こちらの方もやり方は考えつつ、可能な限り続けていきたいと思いますのでよろしくお願いします。