えのメモ

プリキュアとミリオンライブについて日々考えている者です。

【ミリアニ第4話感想】やってみたいを やってみよう

ミリアニ第4話感想です。アイドルがいっぱい...過ぎる!

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、それでも気になる人はブラウザバック。

アニメ先行上映を除く、ミリシタや各種コミカライズで既に公開されている情報を絡めた解説については随所に入れていくつもりです。そういう事前情報ナシで楽しみたいよ!という人もブラウザバック推奨。一応、本文中では色を変えて感想とは区別できるようにします。

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

すれちがい

劇場の本格始動が待てない未来は、”原っぱライブ”を考案。

さっそくアイドルたちの連絡用グループに共有します。

翼はいつも通り楽しさ優先で、静香も早くステージに立ちたい焦りから今回は賛成。止める者がいねえ!

 

と思ったら、一旦Pからの呼び出し。そう、この後のゴタゴタの前にちゃんとPの了解を得てはいるんです。これがあるかないかで結構違いますよね。

まあ本当に最低限ではあるんですけど。Pも社長やチーフに言われた”アイドルの自主性”をかなり気にしていて、未来や茜にビシッと言わないようにしている感じがある。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

こうして一応の了承を得た未来たち3人がまず向かったのは前回も出番が多かった百合子のグループ。この一手は正しい。経験豊富な一期生+頼れる姫。実際に百合子たちは経験に基づいて具体的な議論を進めていく。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

で、こうして落ち着いて考えてみると、課題が多くて出来ることと出来ないことがあるんだなってわかってきます。

ここに年少組や自信ない組も集まり、なんとなくですが百合子たちを中心とした、「やってみたいけど大変なことも多いよね」なグループができます。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

☆木下ひなた(CV. 田村奈央):りんごのような丸いシルエットが可愛い道産子ちゃん。幼く見えるけど未来たちと同級生の14歳。北海道壮瞥町とリアルコラボした。

☆中谷育(CV. 原嶋あかり):765プロ最年少の10歳。子ども扱いされたくないお年頃で、ジッサイのところ年齢以上にしっかりしている。ミリシタでは劇中劇でとんでもない役を貰いがち。

☆大神環(CV. 稲川英里):ヒーローのレッドに憧れる12歳。幼少期を自然の中で過ごしており元気いっぱい、精神年齢は少し幼め。Pを「おやぶん」と呼ぶ。

未来たちもここに残って話を聞いていたらあそこまでこじれなかったかも?

 

P経由ではこのみたち大人組と、可奈たち仕事組に話が行きます。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

矢吹可奈(CV. 木戸衣吹):歌が大好きな14歳。明るく元気な主人公気質だけど、未来と比べるとちょっと凹みやすいけど、すぐに前を向いて頑張るぞ。

北沢志保(CV. 雨宮天):クールな14歳。父親がおらず、家計を支えるためアイドルになった。静香と比べるとドライだけど仲間のことはちゃんと気にかけている。

☆松田亜利沙(CV. 村川梨衣):アイドルオタクのアイドル。長く伸びるツインテールが特徴の16歳。アイドルに詳しい他、撮影や動画編集でも光る技術を見せる。

二階堂千鶴(CV. 野村香菜子):セレブ(?)アイドル。不思議と家庭的な一面もある21歳。お母さん専属シェフが作ったコロッケを差し入れてくれる。

天空橋朋花(CV. 小岩井ことり):聖母(15歳←!?)。”子豚ちゃん”へ平等に愛をふりまくためアイドルになった慈愛の化身。天空騎士団という親衛隊がいる。

ここの可奈、表情コロコロ変わってめっちゃかわいい。仕事が入ってて落ち込む可奈を見て一瞬表情が曇る志保とかホント細かいところまで作り込まれてるなぁ。

☆かなしほ:かなしほは正義。

こっちも一期生や年長者、アイドルに詳しい亜利沙に聖母。Pから話を聞いたというのもあってスタンスは慎重ですね。

 

一方、から伝言を受けた組はとにかく話が大きくなっていく。

”お祭り”というワードが独り歩きし、既に準備を始める子も。

今回の騒動、まあ茜の暴走によるところも大きいんだけど、一応フォローしておくとそもそも茜からの伝言を受けた子たちは元々お祭り好きで「考えるより行動!」タイプが多いんですよね。海美、昴、奈緒あたりがその筆頭。この子らの伝言でもその都度話が曲がってるし。

 

それにしても、”4話で37人出す”という無茶を、ウワサがドンドン広がっていく様子とかけて自然に演出しているのが凄い。まあ、そうはいっても初見だと多いなとは感じるだろうけど。

 

事態はいよいよ収拾がつかなくなってきます。

それを暗示するかのように雨が降り、ロコアートが崩壊

ついにはP直々にストップがかかってしまうのでした。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

なんなんこの美少女。この絵SSRでくれや(下敷きになったPから目を背けつつ)。

中の騒動とか知らずにひたすらロコアート作ってて、それが壊れて凹むロコ、愛しい。

 

 

 

はなしあい

Pによる召集で、リモート含め37人のアイドルが初めて集合。

未来の「みんなと会ってみたい」は、思わぬ形で叶うことになりました。

 

話を切り出したのはP。

ここでまず、自分がまずみんなと話さなければいけなかったという謝罪と、参加人員・時と場所が限られているという覆せない条件の提示をしっかりやっていたのが良かったですね。この後アイドル側の意見を聞くわけですが、先に抑えておかなければいけないことがあると。頼りなさそうに見えてちゃんとしている。

 

発案者の未来は黙ったまま。

未来は前向きで行動力があり、自分のことではなかなかへこたれない。でも人の気持ちに敏感で、こういう周囲とのトラブルになると普通に落ち込むんですよね。雨に濡れてビショビショなのもあって、未来の中の「失敗しちゃった」気持ちは相当大きくなっているでしょうね。

 

というわけで未来以外が順番に話していきます…が、いろんな立場があってまとまらず、余計に話がこじれてしまいます。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

高山紗代子(CV. 駒形友梨):真面目熱血おさげメガネの17歳。大抵のことは根性で解決しようとするが、これには不安を払うためにとにかく目の前のことを頑張るしかないという心情もあり、4話ではこの面が強く出ている。

篠宮可憐(CV. 近藤唯):美形でプロポーションにも優れる16歳。周りが振り向くほどの美形にもかかわらず自己評価が低い。ド派手な服を着るのも臆病な自分を変えたいから。

紗代子が「今はレッスンを頑張りたい」と話した後のカット、周りの子が凄く遠く見える。グッとなる演出でした。

この辺、百合子は直前で紗代子や可憐の気持ちを聞いていたからパスを出して、桃子は紗代子が消極的に見えたから一緒になって声をあげて、志保は語気の強い桃子の主張に具体的な説明を足して、流れが反対に寄ったから今度は奈緒が未来を庇って...という感じでお互いをフォローしあっているはずなんですけど、結果的に溝が深まってしまっていて、胸が苦しくなりますね。

 

ここで、話し合いはいったん休憩。

視点は桃子へと移ります。

ところで話し合いの中で、シアター組でも年下である桃子が反対派の急先鋒になった理由は初見の人にどれくらい伝わっているんですかね。本編中では「元子役」くらいしか情報がないから単純にプロ意識の高い性格キツめな子だと思われるかな。テレビでは桃子のCMが流れてるので、それでどれだけ汲み取ってもらえるか。

まあ事情はさておき、桃子も言い合いになってしまったことを後悔しているわけですね。決してただのワガママな子じゃない。そして、そのことをちゃんとみんな分かっているんですよ!

桃子と話そうと、最初にやってきたのは瑞希

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

☆真壁瑞希(CV. 阿部里果):ポーカーフェイスな17歳。感情を表に出すのが苦手だが、内には熱いものや面白いことを秘めている。手品やバトントワリングが得意。

桃子の「やりたくない」が単なる拒否ではなく「ちゃんとしたものをみせられないならやりたくない」であることを汲み取りつつ、手品の失敗を交えて「失敗するかもしれないけど、やってみないと分からないこともある」と諭す。完璧。

瑞希以外にもたくさんの子たちが集まっていて、様子を見に来たけど飛び出せない琴葉、それをさらにフォローするまつりもいて。

さっきはお互いをフォローしようとした結果、余計に揉めてしまいましたが、こんな風に上手くいくこともある。

 

そう、結局はただのすれ違いだったんです。

思えば、最初は文面で、それからはみんなバタバタしていて、未来の本当の想いは伝わっていなかったですね。

それなら、ちゃんと言葉にすればいい。未来と話すために、Pは3人の元へやってきた。そして始まる未来の独白。4話のクライマックスです。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

未来が原っぱライブをやろうとした最初の理由は、「ステージに立ちたい気持ちがあるのは自分だけじゃなくてみんなも同じだってわかった」から。未来はみんなの願いを叶えたかっただけなんですよね。ちょっと先走っちゃったけど。みんなのためと思って始めたことが、みんなの輪を乱してしまった。やらない方が良かったのかな、が今の未来の心情でしょうか。

これに対してPは「色んな課題があるけど」と置いて、「アイドル(未来)がやりたいことを見つけてくれたことが嬉しい」「それを一緒に叶えていくのがPの仕事」と返します。これ、ミリオンのPとして100万点の回答だと思います。Pが一方的にプロデュースするんじゃなくて、アイドルたちが作り上げていく隣にPがいるのがミリオンライブなんですよ!

 

この会話は、翼の機転(マイクON)によってシアター中に伝わっていました。翼は自由人だけど、ちゃんと周りが見えているから揉めないし愛されるんですよね。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第4話

こうして、Pと未来は改めてみんなの前に立つ。今度は想いをちゃんと伝えた上で。

「何かをやってみたい」という気持ちはみんなが持っていた。だけど、その気持ちの大きさや、どうやってそれを実現するかというビジョンはそれぞれ違っていた。37人もいるんだから当たり前だよね。そんな中で”何でもあり”と言われても、それは不安の種にしかならない。

だけど今度は違います。「やってみたいことがあったら、やってみよう」と決めたから。言葉にするだけで、Pがそう言ってくれるだけで、心強さが全然違うんじゃないかな。

 

ここで真っ先に賛成してくれたのがリモートの可奈というのが良い。これで一気に空気が晴れましたね。劇場版で「時間がない」と言っていた志保が「まだ時間があるし」と言ってくれたのも嬉しいシーン。

今度の”何でもあり”は、誰にでもやれることがあるということ。不安そうだった紗代子や可憐も踏み出せそうですね。

最後は桃子がデレて締め。奈緒が飛びついてくるの好き。桃子と揉めたのずっと気にしてたんだろうなって。

 

 

というわけで4話感想でした。

37人の自然な登場+トラブル(未来曇らせ)からの結託を1話にまとめた手腕、ミリオンに触れたことがある者は誰もが驚愕するところだったんじゃないでしょうか。アイドルたちのやり取りが本当に自然で、この子ならここでこう動くだろうなっていうのがイメージ通りだったんですよね。

初見の人にはちょっと新しい子が多くて大変だったかな。まあ未来静香翼以外は色んな子がいるんだなくらいでも大丈夫です。また出番があるときは都度説明が入ると思うので。気になった子はぜひ調べてみてください!

本当は前回の感想まででプロフィール解説文載せてなかった子に全部つけたかったけど流石に無理だった。12話終わるまでのどこかに全員の解説文入るようにはするつもり。