えのメモ

プリキュアとミリオンライブについて日々考えている者です。

【ミリアニ第5話感想】手作りでも、未完成でも、届けたい想いがある!


ミリアニ第5話感想です。

 

※筆者は先行上映にてミリアニ12話まで視聴済です。先の展開をほのめかす・展開を知っている前提の考察等は本記事で行わないつもりですが、それでも気になる人はブラウザバック。

アニメ先行上映を除く、ミリシタや各種コミカライズで既に公開されている情報を絡めた解説については随所に入れていくつもりです。そういう事前情報ナシで楽しみたいよ!という人もブラウザバック推奨。一応、本文中では色を変えて感想とは区別できるようにします。

 

 

 

 

《各種用語》

ミリシタ→アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ”のこと。ミリオン2代目にして現在唯一稼働中のソシャゲ。【2017年~】

グリマス→GREE版”アイドルマスターミリオンライブ!のこと。ミリオン最初のゲーム。基本設定はミリシタに受け継がれているが今と異なるものもある。【2013年~2018年】

 

ゲッサンミリオン→漫画”アイドルマスターミリオンライブ!”のこと。ミリオン最初のコミカライズ。グリマス設定準拠。未来・静香・翼を中心とした作品。

BC/ミリオンBC→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Blooming Clover”のこと。アイマス界最長のコミカライズ。ミリシタ設定準拠。可奈・志保を中心とした作品。

BNS→漫画アイドルマスターミリオンライブ!Brand New Songのこと。ミリシタ設定準拠。百合子・桃子・このみを中心とした作品。

 

アニマスTHE iDOLM@STERのアニメ。765プロのアイドル13人(通称765AS:オールスターズ)が登場する。ゲーム"アイドルマスター2"準拠。始めてプロデューサーの顔をハッキリ設定した作品でもある。

劇場版→アニマスの映画。765ASに加え、ミリオンライブから登場したアイドルが7人登場する。ミリアニは概ねこの作品の後の時系列と考えてよいが、一部設定が異なるパラレルワールド

 

 

芋虫たち、準備の時

未来の言葉で目標を一つにしたアイドル37人。ですが落ち着く間もなくその日は迫る。

今回は突発開催のイベントなので十分な準備期間はありません。リミットは12日。

 

残念ながら全員がステージには立てません。練習時間も限られている上、他の準備が出来なくなるから仕方ないですね。

ステージに立つのは未来・静香・翼・百合子・星梨花・杏奈・まつりの7人。屋上組だ。

 

テントのデザインがロコによって考案され、それを見たジュリアは「武道館」を想起します。ここで初めて武道館というワードが出てきましたね。初見勢にはちょっと唐突だったかも?

☆武道館/ぶどーかん:ミリオンライブの原点であり目標。劇場の歴史は手づくりのぶどーかん(テント)から始まった。

 

ステージ組以外も、屋台の準備や出し物の練習を進めます。

メタ的にみると、3,4話で掘り下げられた子たちを話の中心に中心に置きつつ、顔見せだけだった子には特技や趣味を披露する場が用意されていて、めちゃくちゃ理にかなってますね。

 

準備は手作り、手縫い、泊りがけ。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

ロコが早くも入眠してるのマイペースで好き。

みんながスッポリ寝袋に入っている絵はかなりシュール。でも、まだ成長中の芋虫だから不格好なのは当たり前なのかもしれません。

 

ここで未来がみんなに「ありがとう」を伝えます。ミリアニのありがとうの言い方好きなんですよね。丁寧で、心が籠っていて。

4話でも未来が想いを語る場面があって、みんなの心を動かしました。それが出来るのは…未来の言葉が響くのは、嘘や建前がないってわかるからだと思うんです。

そして未来の「ありがとう」は、オーディションのときPが見た光景に、ハッキリとした方向性を与えることになります。

 

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

謎のアートを作っていたこともありましたが、そのおかげもあって(?)デザイナーとして信用されているっぽいロコ。描くのは…

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

虹色の蝶。芋虫のやり取りでインスピレーションを得たと。
1話で未来が夢を見つける過程を暗喩していた蛹から蝶への羽化にもかかっています(実際は蝶のロゴありきで1話のシーンが描かれてるわけですが)

ロコは前衛的なアートが目立ちますが、実はニーズに合ったモノも作れるんですよね。

 

そこに未来の提案で、みんなのサインを描くことに。当日来られないメンバーの気持ちも一緒に乗せて。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

こうして、朝日とともに”手作りのぶどーかん”は完成したのでした。

 

 

”原っぱライブ”当日!

そして開幕の時間。多くのお客さんが訪れているのも、アイドルたちの地道な集客活動ゆえですね。入口にブドウの缶が置いてあるのジワジワくる。

☆ブドウの缶:”ぶどうかん”というシャレ。実際に武道館ライブが行われた4thのBD特典映像でも使われたネタ。

 

まずはステージ組について。

新人で曲がないので、披露する曲は先輩ASのカバー。

その選曲はというと、なるほどWe Have A Dream。

...

We Have A Dream!?どっから引っ張って来てんねん。この作品、変態(いい意味で)が作っている。

☆We Have A Dream:765AS楽曲。もとはスロット機の稼働に伴って発表されたもの。

私はこの曲、昨年のSUNRICH COLORFULで知りましたね。

で、歌詞見てみると「私たちのこと知らなくてもこれから覚えてよね」「人数多いけれど それぞれがとても個性的で退屈しないよ」なんて今のシアターメンバーが歌うのにピッタリじゃないですか。この曲が製作されたときは13人だったのに、今や人数多いどころじゃないな。

ASの強い曲をサンプリングできるのはミリオンの強みだね。

短いMCとライブシーンだけど、未来のワクワクとか静香の緊張感がよく伝わってくる。「恋は禁止」で百合子が抜かれるの好き。

☆恋しますよ!:百合子の口癖。

 

音楽のリズムに乗って、外では茜が大立ち回り。茜ちゃんねる、イベントを映すぶんには良いだろうけど先輩アイドルの楽屋映像で得た収益で私腹を肥やして大丈夫か?

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

茜ちゃんねる改め765プロちゃんねる:大丈夫ではありませんでした(6話次回予告より)。お目付け役律子の帰還により、茜の計画は無事阻止され、チャンネルは公式に召し上げられた。

 

このあたりはとにかくいろんなアイドルが出てきて流石に感想で全部は触れられないですね。

特に好きなところ↓

・(茜曰く)なんだかよくわからないオブジェの前でドヤ顔しているロコ

・運営としてちゃっかりPの隣を確保している琴葉

・茜を「おかねちゃん」呼ばわりする麗花

・美也(全部)

・ズッコケがコメントで「定番芸」扱いされている春香

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

 

 

感謝のステージ

5話では新しく歌織と紬が登場しましたね。

桜守歌織(CV. 香里有佐):ミリシタからの新キャラ。音楽教室の先生をやっていた23歳の頼れるお姉さん。朝に弱いのが唯一にして最大の弱点。

☆白石紬(CV. 南早紀):ミリシタからの新キャラ。金沢出身。凛とした佇まいに真面目な性格だが早とちりが多い。甘味が好き。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

紬、来た時は緊張していたのに気づいたらタコ焼きを頬張っているあたり、既に面白さの片鱗が見えているな。この2人の活躍はこれからですかね。原っぱライブはいい刺激になったみたいです。

 

 

日は暮れて、いよいよ最後のステージ。

手作りのステージに、未完成の楽曲。

それでもこのライブを開きたかった理由。その気持ちを真っすぐに伝える未来。

ともにステージをつくってくれた仲間に、見てくれるお客さんに、今日このステージがあることに。「ありがとう」を伝える曲。”Thank You!”。

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

☆Thank You!:ミリオンライブ第1曲目にして不動のテーマ曲。最初の曲が「感謝を伝える曲」であるというのがミリオンライブの持つ優しい雰囲気に繋がっている(突然の勝手な考察)。

音源の代わりにジュリアが弾くってのがいいよねぇ。ミリオンのライブに欠かせないファクターですからね、ジュリアのギター。

☆ジュリア(CV. 愛美):九州出身のロックなアイドル。高い歌唱力に加えギターも弾ける。意外と常識人でツッコミ側。中の人もリアルライブで弾き語りをする←!?

 

未完成だから音源も振り付けもないんだけど、真っすぐな想いが観客に、そして仲間に届いて…

出典:アイドルマスターミリオンライブ!第5話

外で見守っていた仲間も思わず一緒に歌いだす。ここで最初に声を出すのが、自信のなかった可憐なのがいいよね。もう少し勇気があれば、自分もステージに立てていたかも。そんな想いもあるかもしれません。

最後は37人での大合唱。出来立ての楽曲をみんな歌えるのは、きっと未来たちが頑張る様子を見ていたんでしょうね。

 

 

こうして、楽しい時間は終わりを迎える。

現場大臣たちに解体されるステージや屋台を見て、寂しさを感じるアイドルたち。

準備段階は極力アイドルたちが作り上げているように描きつつ、最後にちゃんと裏方の活躍を見せる演出、本当に巧みだなと思います。

そんな中、未来は寂しさに同意しつつも、次の舞台を見据えていました。彼女の目線は、その名の通り常に未来を向いているんですね。

Pの言う通り、”原っぱライブ”は一歩目。本番のステージはこれから。だけど、踏み出した一歩目は必ず次の原動力になる。みんなそう感じた...はずだったけど。

 

 

楽しい時間に終わりを告げるものがもうひとつ。

「あんなことなのか、お前がやりたいのは」

静香のお父さんの登場です。

 

 

5話の感想はここまで。次回、静香のお父さんは何を語るのか。