1週遅れてデリシャスパーティ♡プリキュア29話感想です。
怖さに立ち向かうセルフィーユ。その勇気にはきっと意味がある。
いざゆけクッキングダム
捕獲したナルシストルーの引き渡しもかねてクッキングダムへ。
今までこんな風に敵幹部を捕まえて引き渡すなんてことありましたっけ。
ローズマリーのスペシャルデリシャストーンは壊れてしまっていましたが、成長したコメコメの力で無事に門が開きました。コメコメを含め、プリキュアたちはナルシストルーとの戦いを経て確実にレベルアップしています。
クッキングダムに到着、ナルシストルーを引き渡した後に出迎えてくれたのは国王夫妻にフェンネル、そして新登場のセルフィーユ。
セルフィーユはクックファイターみならいで、プリキュアたちのようになりたいと。
最初は何も知らない中学生だったゆいたちも、こうして憧れの対象になるまでに活躍してきたわけですね。
勇気か無謀か
そんなセルフィーユですが、怖がりが理由でなかなか試験が突破できない。
ゆいたちに倣い、怖いのをガマンして橋を渡ろうとするセルフィーユに、あまねが一言「勇気と無理は違う」。これはその通りで、無理をしたから結果がついてくるわけじゃない。前回のコメコメも似たような状態だったところをゆいたちに励まされていました。
ここで大切なのは、「役に立ちたい」と思う勇気そのものは否定されるべきでないということです。前回のコメコメは「役に立てないからダメだ」と自分を卑下したことをゆいに怒られていただけ。「いつもそばにいてくれてありがとう」は今の肯定であって未来へ向けた勇気を否定するものではないんですよね。この”コメコメの勇気”が回収されたのが映画のストーリーだと思っています。
「勇気と無理は違う」と言ったあまねも、その後に「怖いのは一歩目だけだ」と付け足していました。
セクレトルーの侵入を許し、クッキングダム内で交戦に。そんな中、ウバウゾーを見ただけで卒倒してしまったセルフィーユはクックファイターに向いているとは言えないかもしれません。
だけど少なくとも、勇気の一歩を踏み出したその瞬間は
真の戦士に値する。
恐怖に耐えて踏み出した一歩。デリシャストーンに選ばれたセルフィーユはその力でウバウゾーを拘束しプリキュアを救出、見事クッキングダムの危機を救ったのでした。
セルフィーユを信じて手を出さなかったフェンネルとの師弟関係もアツかったですね。今後の彼女がクックファイターとしてどうなっていくのかはわかりませんが、今回踏み出した一歩目がきっと、未来を明るくしてくれるでしょう。
そしてプリキュア4人にも、願いは違えどそれぞれの一歩目があったはずなんですよね。そんなことに思いをはせる29話でした。
最後に
セルフィーユの成長の裏で、ローズマリーとフェンネルの間にもやりとりがありました。今回の会話で、スペシャルデリシャストーンの製作者=師匠であることが判明。そしてシナモンが(恐らくは冤罪で)国を追放されていたこともハッキリしましたね。
それからクッキングダムへ行くと聞いた時のナルシストルーの反応を見るに彼もこちら出身なんでしょうか。
国民や暮らしの様子は分かれど、まだまだ秘密を抱えるクッキングダム。その全貌が明かされるのはいつの日か。