※本記事は、「アイドルマスター ミリオンライブ! 第1幕 および 第2幕」のネタバレおよびミリオンライブ関連コンテンツの内容に言及しています。映画をこれから見る方はブラウザバック推奨です。
#ミリアニ視察報告 ではなく #ミリアニネタバレ感想 です。
目次
まずは全体の話から。
【全体】
放送枠はニチアサ
内容に言及する前に、発表された放送枠と、そこから推測できる方向性の話をしましょう。
最速の放送はなんと日曜朝10時(テレ東系列)。
この放送枠+アイカツに携わっていた綿田さんが監督を務めてることから考えると、割と本気でアイカツやプリキュアを見るような低年齢の女子層もターゲットにしているっぽいです。この事実を踏まえると7話の描写も腑に落ちます(後述)。
深夜枠だといくら新規に呼びかけたところで限度があるので、面白い判断だと思います。どうなるかは分からないですけど、これで本当にターゲット層が広がったら凄いことですよ。ニチアサの一作品として確立すれば、それこそ2期の可能性も上がるんじゃないかな。
5,6話と7,8話で別アニメ
第1幕は未来と静香にスポットを当てた1,2話からキャラ紹介&群像劇の3,4話に上手く繋がっていましたが、第2幕は話ごとで雰囲気が違うなぁという印象でした。もともと12話を3分割したに過ぎないので、幕ごとのまとまりは必ずしも必要じゃないんですが。
新曲&新ユニット
紹介されたのは5ユニットですが、曲が判明したのはTeam1、2、4の3つ。
新しいCDシリーズのうち9月発売が3つだったのでこれは予想できたことなんですよね。
パンフレットの監督インタビューではTeam3、5の曲は第3幕のお楽しみと書いてあったのでちゃんと本編に出てくると思います。
ここからは各話ごと。
【5話】
手作り
ミリオンライブの手作り感、やっぱり好きですね。プロデューサーの存在も勿論大切ながら、アイドル達が自ら考えて形にしていくのがミリオンの魅力だと思います。
始まってからはトラブルがなかったですが、これも入念な準備のおかげでしょう。
お泊りアイテムの寝袋を幼虫から蝶への羽化に繋げるのはなるほどって感じ。予告にあったから気づきたかったな~。
We Have A Dream
「ステージ組はASの曲をやる」
ほーん、ReadyとかGo My Wayとかかな?→ We Have A Dream!?
いざ聞いてみれば、
「私たちのこと 知らなくても これから覚えてよね」
「人数多いけど それぞれがとても個性的で退屈しないよ」
なんてまさしく駆け出しのミリオンスターズじゃないですか。
AS曲が使えるというミリオンの強みに胡坐をかかず、その時に最適な曲を持ってくるDJ力が凄い。
「恋は禁止」で百合子を抜いたりと細かい部分でもニヤリとさせる。
【6話】
歌織・紬
かおつむ加入回。ライブで手を伸ばすシーン、あれイメージじゃなかったんかい。
未来と紬、翼と歌織のコンビはなんだか新鮮ですね。
未来ママ、紬を褒めたあとに未来を下げたからあ~よくある子の友達の前で自分の子貶すやつか~と思ってたら、そのあとすぐ「一番かわいい」って言っててやっぱりいいお母さんだった。
ユニット第一弾
ついに登場アニメ発ユニット!
Team1は美奈子、志保、杏奈、朋花。ミリアニの設定からすると一期生の中に朋花が入っている形で、その実力を高く評価されているようですね。
PV風の演出とクール系のつよつよ曲。アニマスでいうところの竜宮小町みたいな感じですか。
しずしほ
見慣れた静香と志保の関係性も、一方が少しだけ先輩というエッセンスが加わるとあんな形になるわけですね。
吐いた言葉が自分にも刺さる志保。ワンシーンでそのキャラクターを印象付けたと思います。
お父さんを想う志保のシーン、初見勢はどう読み取るかな。静香と違ってパパっ子だと思う人もいそう。実際は失踪と重いものを抱えているんですが。
【7話】
これもまたミリオンだね
エモーショナルに攻めてきた6話までとは打って変わってブッ飛んだ回。
チュパカブラ!今から崖を上ります!丸太!→知らない子
まあこれもミリオンライブなんですよね。本当にミリオンにまつわる全部を詰め込もうとしているんだなって、そういう点では信頼できる。
海美・琴葉
7話は比較的みんなに見せ場がありましたが、一番目立っていたのは海美ですかね。立体感のある派手なアクションも3Dの強み。
明らかに女子高生の限界を超えた動きしてたけど、アニメだしこれくらいやってもいいんじゃないかな。
琴葉はまたまたリーダー。まあ正統派で真面目な彼女をまとめ役にしないのはよっぽどの理由がないと変だしなぁ。そういう宿命なんだな。
設備・装備の描写
ところで、7話のロケ描写は気になった人も多いと思います。とにかく危ない危ない。
水着に裸足がまずケガの元だし、命綱もないし、ロープが切れるなんてあってはならないことだし。
可憐が海に落ちた後、迷わず助けに入る莉緒のシーンには最低限の安全意識を感じましたが、そもそも海に落ちた可憐を助けるのは莉緒の役目ではなく近くで待機しているべきスタッフの役目です。
なんてマジレスも頭に浮かびながら観ていたんですが、あり得ない高さの崖が出てきたところで全てがどうでも良くなりました。そして視聴後に放送枠がニチアサってことを知って自分の中では納得。
結局のところ、わざと大袈裟に描いているんだと受け取りました。ややぶっ飛んだ企画は本家ミリオンにもあるわけですからこれも一種の”らしさ”ですし、ニチアサに放送する以上は子どもにも関心を持ってもらえるように刺激的でインパクトのある画を作りたかったというのもあるでしょう。
海美の人間離れしたアクション然り。ニチアサの女児向け作品ならこれくらいの描写はよくある。ミリオンのぶっ飛んだ要素にニチアサのノリが合わさるとこういうことになるんだなって。
あの断崖絶壁はリアリティラインを下げていることの示唆で、製作サイドからの「分からず描いてるわけじゃないから大目に見てね」という主張なんじゃないかな~。
受けいれられない人がいるのもわかるけどね。6話からの落差もあるんだよな。
【8話】
このみさん回
けっこうガッツリこのみさんメインの回でしたね。この辺の出番格差については賛否あると思いますが、話の厚みを出すには誰かに焦点あてなきゃしょうがない部分もあるんですよね。
登場アイドル全員に出来るだけ均等に出番を用意したのが7話。楽しい回ではありましたが、何か重要なドラマが進行したわけではないんですよね。
レースのアンカーこそ海美が担いましたが、中盤までは10人が入り乱れていましたし、海美のドラマが掘り下げられたわけではありません。10人の構成を変えて海美のポジションに他の高フィジカルアイドルを入れても、途中の小ネタが変わるだけで大筋は同じ話を作れるでしょう(もちろん身軽さや性格など海美が最適だったとは思いますが)。
一方で8話はこのみと桃子の背景が主に語られ、そんな2人だからこそのストーリーが展開されていました。2人と比べるとTeam4の他のメンバーやTeam5は割を食った感があります。濃厚なドラマを作ろうとすると、全員を均等に出すことは出来ない。この辺は難しいですね。
桃子へのフォロー
8話で桃子の活躍が多かったのは、4話で悪役(というほどでもないけど)になったことへのフォローもあるのかなと思います。
「一人離れて台本を読んでいる子役時代」だけでどのくらい伝わるは分かりませんが、少なくとも桃子が単なる芸歴マウントをしていたのではなく、辛いことも含めた色々な経験から原っぱライブへの反対意見を出していたことは新規の人にも汲んでもらえるんじゃないかなと思いました。
とりあえずこれくらい。
第3幕は残りのユニットと、未来静香翼の個別回になりそうですね。ライブシーンもたくさん観たいな。
つづく。