デリシャスパーティ♡プリキュア21話感想です。
ここあま回に続いてらんあま回。
おしながき
ぶつかる2人
らん行きつけの和菓子屋、はごろも堂が潰れるかも...というのが今回のお話。
解説おじさん曰く、近々ショッピングモールができて和菓子屋も多く入るとのこと。
それを聞いた彼女はお店を存続させるために色々と画策するのですが、店側にも事情があるかもしれないから干渉すべきではないというあまねと意見が対立。
あまねはあまねで想うところがあっての発言なのですが、「店を存続させなきゃ」で頭がいっぱいのらんにはちょっと響きませんでしたね。パッション系のらんにとってみれば、あまねの冷静さが少し冷たく感じてしまうのかも。
協力を得られなかったらんはひとり宣伝活動。そのさなか、もう一度はごろも堂へ。
すると店主さんからも改めて、「閉店は決めたこと」と伝えられてしまうのでした。
思い返すと、閉店は大型デパートが来る前なんですね。自身も高齢で、見た感じ跡継ぎもいなさそう。デパートが来るのはきっかけに過ぎなかったのではないでしょうか。遅かれ早かれ、その時は訪れる。
であれば、
本当に客足が遠のく前に、らんと同じく別れを惜しんでくれる人がいるうちに、店を畳もうと考えたのでしょう。
お客さんの幸せな様子を見て、らんもようやく受け入れることができたのでしょうか。それ以上なにかを言うことなく、店主さんに招かれるままお店の中に入っていくのでした。
様々な思いが混ざり合った表情がとても印象的でした。ここを書いた原画マンさんは天才。
歴史とは何ぞや
今回のキーワードのひとつが「歴史」。
はごろも堂は60年の歴史を持つお店。閉店する以上、その味が途絶えてしまうというのは確実なことで、悲しいことです。今回らんが奔走した理由のひとつであり、残された懸念でもありました。
そんならんに向けて、あまねは歴史について自分の考えを伝えます。
曰く、「歴史とは単なる事実の継承ではなく人が持つ瞬間の想いが伝わって積み重なっていくこと。」味そのものは残らなくても、思い出には残るということですね。
そしてらんのキュアスタもそのひとつである、というまとめ方が綺麗でした。
それにしても思い出が重要な回だけあって、ナルシストルーの行いが普段より遥かに許しがたいなと感じましたね。
キュアスタが生んだ笑顔
愛されながら閉店の日を迎え…で締めくくるかと思いきや、
閉店後の店の様子を見つめる店主さんの姿が最後に描写されていました。
みんなの気持ちだけで嬉しいと言っていた店主さんでしたが、いざその時を迎えると違った感情が押し寄せるもの。この時だけは寂しさが気持ちの大部分を占めていたはず。
そんなとき、店主さんはらんのキュアスタを見る。
彼女の書いた記事は店の存続には繋がりませんでしたが、
寂しさだけだったかもしれない瞬間に、笑顔をつくったんじゃないでしょうか。
21話の感想はこのへんで。
あまねの方にあんまり触れられませんでしたが、例えばバトル中に「はごろも堂は私が守る!」とらんが言ったのを聞いて自分も気持ちは同じだと伝えに行くシーンなんかはあまねらしさが良く出ているなぁと思いました。らんを怒らせたこと、ずっと気にしてたんでしょうね。